ザウバーF1のチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、2018年からホンダのパワーユニットを搭載することに関連し、将来日本人ドライバーを起用する可能性について前向きな発言を行った。
2015年にマクラーレンのパワーユニットパートナーとしてF1に復帰したホンダは、これまで他チームへの供給は行ってこなかったが、2018年からザウバーとの契約を結んだことを4月30日に正式発表した。
この契約により、ホンダの若手ドライバーたちにF1昇格のチャンスが開けるのではないかとの期待も高まっている。
実際、ザウバーは、ホンダの育成ドライバーたちをF1に昇格させるプラットフォームを提供することに前向きな姿勢を示している。
「過去にこういった形でパートナーと契約した際と同様に、どのような決定であれ、パートナーと話し合います」とカルテンボーン。
「これまでもそうしてきました。パートナーの意見に耳を傾け、アドバイスを受け入れます。最終的にはチームが責任を負いますが」
ザウバーには2010年から2012年まで小林可夢偉が所属、2012年日本GPでは3位表彰台を飾った。
「日本人ドライバーが前回表彰台を記録したのは私たちチームのもとでです。しかもそれは日本GPでのことでした」
「つまり私たちは他とはかなり異なる、独特の立場に立っていることになります」
可夢偉が2014年でF1から離れた後、日本人F1ドライバーは出ていない。現在ホンダはF2で松下信治、FIAヨーロピアンF3で牧野任祐、GP3で福住仁嶺を走らせており、松下と牧野は今季の成績次第ではF1参戦に必要なスーパーライセンスを得られる可能性がある。