元F1ドライバーのマーク・ウエーバーが、ジェンソン・バトンはモナコGPでフェルナンド・アロンソの代役を務めることになったが、今のマクラーレン・ホンダでF1に復帰することに本人はあまり乗り気ではないとの考えを示した。
アロンソは、今年のインディ500に参戦するため、同日に決勝が開催されるモナコGPを欠場することを決めた。代わって、リザーブドライバーのバトンが走行することになった。バトンは昨年末でF1フル参戦活動から身を引いたが、今季も引き続きチームのリザーブドライバーおよびアンバサダーの役割を担っている。
2017年F1ではテクニカルレギュレーションが大幅に変わったが、バトンは新世代のマシンに一度も乗ったことがない。モナコへの出場が決定した後に行われたバーレーンテストにも参加しなかったため、モナコの木曜プラクティスで初めてMCL32・ホンダのステアリングを握ることになる。
バトンとは親しい間柄であるウエーバーは、バトンが事前にテストを行おうとしなかったことから、今回のF1復帰にあまり乗り気でないことが分かると述べた。
「ジェンソンがモナコに出るが、それはビッグニュースではない」とウエーバー。
「コースに出て、FP1では燃圧のトラブルが起き、予選は17位、決勝では12周でリタイア……。(そんな風になるとしたら)どうでもいい話だ」
「ジェンソンはバーレーンでテストをしなかった。つまりそれほど真剣には受け止めていないということだ。『アメリカでトライアスロンをしたいなぁ。バーレーンテストなんてどっちでもいいよ』という感じなのだろう。ちょっと驚いた」
「モナコの最初のプラクティスで初めて乗るわけだ。彼が乗り気だとは思わないね」
ウエーバーは、Crash.netから、バトンはモナコ出場に関心はないと思うかと聞かれ、「(アロンソの代役を務めることについて)彼からまず電話したわけじゃないと思うよ」と答えた。
「ジェンソンはワールドチャンピオンだ。モナコでの優勝経験もある。今回勝てるというのなら、ビッグニュースだけど、ポイントを取れればラッキーという程度だろう。どうでもいいよ」