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IMSA:「次戦に向かって手を尽くす」。マツダは2台ともトラブル発生で、苦しい週末に

2017年05月09日 19:42  AUTOSPORT web

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リタイアを喫した55号車マツダとクラス10位となった70号車マツダ
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)は5月6日、テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で第4戦が行われた。2台のマツダRT24-Pを最高峰のプロトタイプクラスに投入しているマツダ・モータースポーツは70号車がクラス8位、55号車が同10位でレースを終えている。

 第3戦ロングビーチで2017年シーズン初の3位表彰台を獲得したマツダだが、COTAでは55号車、70号車の両方にトラブルが発生する厳しいレースを強いられることとなった。

 予選8番手からスタートした55号車のジョナサン・ボマリートは、序盤から積極的な走りで5番手に浮上。その後も3番手を争うキャデラック勢に迫っていく。

 しかし、スタートから約20分が経過したタイミングでエンジンの出力が低下。電気系トラブルによるミスファイアの症状が現れたため、緊急ピットインすることに。

 チームはトラブルの修復を試みるも現場での原因究明は難しく、55号車はレース中盤でリタイアすることとなった。

 予選10番手スタートとなった70号車は、トム・ロングのドライブで5番手にポジションを上げていくが、時間の経過とともにターボトラブルと思われる症状出始め、55号車と同様にイレギュラーのピット作業を強いられる。

 その後、トラブルを抱えながらの走行となった70号車はレース中盤、ジョエル・ミラーに交代すると今度はブレーキトラブルが発生する。そんな状態のなか、チームとミラーは手負いの70号車をフィニッシュまで持たせ、クラス10位完走を果たした。

■「今回のレースはうまくいかなかった」

 リタイアとなった55号車のボマリートは「(序盤は)リヤタイヤを労りながらもキャデラックと同等のペースで走ることができたよ」とレースを振り返った。

「スタートはうまく決まった。しかし、その後、不思議な問題が発生し、レブリミットまでエンジン回転が上がらなくなってしまったんだ。エンジン出力が上がらず、なす術がなかったよ」

 一方、苦労しながらも完走を果たした70号車のロングは「トラブルはあったが(チームが)諦めずに修理に集中してくれたおかげで、レースを走りきることができた」とチームスタッフをたたえる。

「今日は素晴らしいスタートを切ったけれど、(1コーナーで)アウトに押し出されてしまった。しかし、そのあと一生懸命プッシュして5番手までポジションを上げることができたんだ。クルー達は(マシンの修復作業を)本当に頑張ってくれたね」

 また、チーム代表のジョン・ドゥーナンは「ロングビーチでの3位表彰台獲得の勢いのまま、オースティンにやってきたが、残念ながら今回のレースはうまくいかなかった」とコメントした。

「アメリカでのマツダブランド確立のため、良い結果を残そうと努力している。気を取り直し、テクニカルパートナーとともに次戦に向かって手を尽くすつもりだよ」

 WSCC第5戦は6月2~3日、デトロイトで1時間40分のスプリントレースが行われる。