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IMSA第4戦:レクサス今季2度目のトップ10。「車高が0.4mm低くなければ表彰台に」

2017年05月09日 18:32  AUTOSPORT web

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IMSA第4戦COTA 15号車レクサスRC G GT3
5月6日、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)第4戦がテキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われた。このシリーズのGTDクラスにレクサスRC F GT3を投入する3GTレーシングは、14号車が9位、15号車が13位でフィニッシュした。

 2時間40分のセミ耐久として行われた第4戦。チームはセージ・カラムとスコット・プルエットを14号車に、ジャック・ホークスワースとロバート・アロンを15号車に起用して挑んだ。

■14号車が予選2番手タイムも、車検でペナルティ

 5日(金)の予選では15号車がクラス2番手を獲得する好走をみせたが、予選後の車検で車高が0.015インチ(約0.4mm)規定に届いていないと裁定されペナルティ。クラス最後尾の17番手スタートとなってしまった。

 チームメイトの14号車は7番手タイムを記録、チームメイトのペナルティで6番手に繰り上がった。

 迎えた決勝はスタート直後から他クラスでクラッシュがあり、いきなりフルコースコーションが導入される波乱の幕開けとなる。

 この混乱で14号車は9番手にポジションダウン。以降はオーバーテイクが難しいCOTAに苦しめられ、順位を上げることは叶わず。それでも9位で走りきり、今季2度目のトップ10フィニッシュを果たした。

「大きな期待とともに、ここCOTAにやってきただけに9位という結果は残念」と語るのは14号車のカラム。

「我々のレクサスRC F GT3は走るごとに速さを増していったが、周回も、時間も足りなかった。チームは懸命に努力してくれたが、2日間のテストができなかったのが響いた」

「今日は厳しい結果に終わったけれど、とにかく一日も早く勝利を挙げたいし、それは可能だと思っている」

 パートナーのプルエットは「自分のスティントでは原因不明のオーバーステア症状に見舞われた。週末を通してアンダーステア解消に取り組んでいたんだけど、コースコンディションが変わってしまったのかもしれない」と週末を振り返っている。

■15号車のロバート・アロン「車高が0.4mm低くなければ表彰台に立てたはず」

 クラス最後尾スタートとなった15号車は、途中他車との接触からペナルティを受けながらも、粘りの走りでポジションを上げ、13位でチェッカーを受けた。

「タフな1日だった。最後尾からのスタートはいつでも厳しいレースになるが、特にここは追い抜きが難しいコースで苦戦した」とホークスワース。

「ロバート(・アロン)は最初のスティントで素晴らしい仕事をしてくれたが、ドライバーチェンジでベルトがうまく閉まらず、若干タイムロスがあった」

「その後、フルコースコーションからの再スタートは激しく攻め、最初の数周で2~3台をパスしたけれど、直後にGTLMクラスのマシンをパスしようとして他の車両と接触。ペナルティを受けてしまったよ」

「その後のペースは快調で、最後はやや早めのピットイン作戦を採り、フルコースコーションが出るのを期待していたけれど、残念ながらコーションが出ることはなく、後は燃料をセーブしながら完走を目指すことになった」

「ベストラップでもクラス3位と速さはみせることができたから、次戦以降も挑戦を続けるよ」

 アロンは「予選で2番手を獲得し、車高がわずか0.4mm低くなければ、2番手スタートから表彰台に立てたはず。今日のレースを教訓に、さらに強くなっていくよ。表彰台に登れるのもそれほど遠い時期ではない」と意気込んだ。

 3GTレーシングが挑むWSCC第5戦は6月2~3日にかけて、ミシガン州デイトロイトのベルアイル・パークで開催。1時間40分のスプリントレースとして争われる。