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LEXUS TEAM WedsSport BANDOH 2017スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2017年05月09日 13:23  AUTOSPORT web

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WedsSport ADVAN LC500 2017スーパーGT第2戦富士
2017年5月9日
プレスリリース
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 2
「FUJI GT500km RACE」

■開催日 予選5月3日(水) 決勝5月4日(木)
■開催地 富士スピードウェイ
■入場者数 予選34,100人 決勝58,000人

 スーパーGT第2戦が富士スピードウェイで開催された。今回は、国本雄資選手がWEC(世界耐久選手権 第2戦スパ・フランコルシャン)に出場するため欠場となり、代役に「山下健太選手」が抜擢された。

 山下選手は、今シーズンは300クラスにレギュラーで参戦しており、また、昨シーズンは全日本F3選手権Cクラスでシリーズチャンピオン(優勝7回)を獲得した将来を有望されているレーシングドライバーだ。

 その山下健太選手がチームに加わり、今回のレースを戦うことに。3月に行われたGTAの公式テストでは、天候の悪化から山下選手がマシンをテストする機会が少なく、予選前のフリー走行でも思うようにタイムが出せずに、不安の残る状態で臨んだ予選だった。

 しかし、Q1で関口選手が4番手でQ2につなげると、山下選手はチームの不安を見事に返し、関口選手に迫るタイムを出し6番グリッドを獲得し高パフォーマンスを発揮した。

 翌日の決勝では、厳しいレース展開に順位を落とすが、10位でフィニッシュ。厳しいながらも貴重な経験とデータを蓄積し、そして連続ポイント獲得数を20戦に伸ばし次戦への足掛かりをつかんだ。
 
■予選 5月3日(水)【6位】
□公式予選 天候:曇り|コース:ドライ|
気温/路面温度:Q1(GT500)
開始時18℃/27℃
Q2開始時19℃/29℃
Q2終了時17℃/24℃

 晴天で迎えた予選日、午前中に行われたフリー走行では今回のみチームに加わった山下選手が積極的にマシンをドライブし、関口選手がそれをサポートしながらドライバーチェンジのシュミュレーションを行うが、初めての500クラスのマシンに手を履く場面もあり、不安要素の残るなかで15時から500クラスの予選を迎えた。

 まずQ1アタッカーは関口選手。

 Q1が始まってもピットに息を潜めるライバルに先陣を切って19号車WedsSport ADVAN LC500がコースへ。そして関口選手を追うようにライバル達は次々にアタックを開始。まずはQ2 への切符をかけて500クラスの15台が鎬を削る。

 Q1予選の残り4分を切ったところでトップタイムが見え始め1’30秒台までトップタイムが更新された。


 そして19号車WedsSport ADVAN LC500を操る関口選手は、残り3分を切ったところで、1'28.622のタイムで暫定2位に立つが、目まぐるしく順位は変動し、19号車を含めたLEXUS勢がラインキングの上位を奪い合うかのようにひしめき合い、残り1分を切った最終ラップで1'28.474のベストタイムをたたき出す走りを見せQ1は4位にランキング。後に控える山下選手にバトンをつないだ。

 300クラスのQ2の後、オンタイムで500クラスのQ2 が15時45分から始まった。Q2の12分間で決勝のグリッドが決まるとあって、緊張した面持ちで戦闘態勢を整えた山下選手は19号車WedsSport ADVAN LC500に乗り込み、Q2開始から1分後にはコースへ。

 19号車WedsSport ADVAN LC500のエキゾーストサウンドだけがサーキットにこだました。

 そして、2分後にはLEXUS勢を頭に各車コースイン。明日のポールポジションを目指して、タイムアタック開始。

 19号車WedsSport ADVAN LC500は1ラップごとにタイムを縮めて行きQ2の残り2分を切った5ラップ目には、1'28.692のタイムをたたき出し暫定トップへ躍り出た山下選手。

 その後、目まぐるしくトップは入れ替わるが、最終ラップの6ラップ目には未知なマシンながらも1’1’28.537と関口選手に迫るタイムをたたき出し予選6位に食い込む走りを見せた。

 予選結果、トップはフリー走行から好調だった38号車ZENT CERUMO LC500、2番手は23号車MOTUL AUTECH GT-R、3番手は6号車WAKO’S 4CR LC500という結果に。

■決勝 5月4日(木)【10位】
□決勝 天候:晴れ|コース:ドライ
気温/路面温度:開始19度/29度
中盤:24度/35度
終盤:22度/32度

 昨日の予選の熱が冷めない富士スピードウェイには、5万8千人のレースファンが訪れた。今回のレースはシリーズのなかでも2番目に長いレース。500kmというレース距離は、2回のピット(ドライバー交換を含む)が義務付けられている。

 予選結果はもちろん大事だが、それ以上に500kmという長丁場に勝ち抜く強さやレース戦略も要求される。国本選手が不在のため、山下選手が加わったLEXUS TEAM WedsSport BANDOHは色んな意味で試される大事は1戦となる。

 緊張のレースが始まるのは午後14時10分。白バイのパレードラップの後、500km先のゴールを目指して、決勝の幕が上がった。

 19号車WedsSport ADVAN LC500のスタートドライバーは、関口選手だ。左右にライバルを牽制しながら1コーナーから2コーナーに抜けていく。

 まずは緊張のオープニングラップからレースを展開していく関口選手だが、辛くも37号車にパスされ、7位へ、4ラップ目には、厳しいレース展開で8位へポジションを置く。

 しかし、前の100号車を先頭に7位争いが100号車―19号車―8号車―46号差と数珠つなぎで激しいポジション争いとなるが、8位でポジションをキープし28ラップ目にピットイン。19号車WedsSport ADVAN LC500のコックピットには山下選手が収まりふたたび戦列へ。

 山下選手の500クラスデビューレースが始まった。ピットのタイミングで14位に落ちてしまうが全車が1回目のピット作業を終えた37ラップ目にはポジションを11位に回復。

 第2スティントを任された山下選手は、危なげない走りで、コンスタントにラップタイムを刻みながらレースを展開する。

 そして、44周目に前の12号車が予定外のピットに入ったため、順位が一つ上がり10位にポジションを上げる。しかし、48ラップ目には同じADVANユーザーの24号車に先行を許し11位へ。

 初の500クラスのレースだが、山下選手は果敢にレースを展開し、68ラップ目に2回目のピットイン。ふたたび関口選手がゴールを目指して戦列へ。

 ライバル達のピットラッシュが70ラップ付近で行われたが、大きくレースが動くことなく、78ラップ目には全車がピット作業を終えた。この時点で19号車WedsSport ADVAN LC500は11位。

 前を行く24号車を追いかける関口選手と24号車のギャップは12秒。両車ともラップタイムに差は無く大きく車間距離が縮まることはなったが、24号車にドライブスルーペナルティーが科せれ、98ラップ目に19号車WedsSport ADVAN LC500はポイント圏内の10位へポジションを上げた。

 そして、残りの周回を無事に走り切り10位でフィニッシュ。連続ポイント獲得数を20戦に伸ばし第2戦の幕を閉じた。

 第2戦の勝者は開幕戦に引き続きLEXUS勢が表彰台を独占。優勝は38号車ZENT CERUMO LC500、2位6号車WAKO’S 4CR LC500、3位37号車 KeePer TOM’S LC500となった。

レース後コメント
■関口雄飛選手コメント
 6番手からスタートして10位という結果には満足していません。今回選んだタイヤが決勝重視ということで、決勝前には天気も良くて気温も上がってきたので、これはいけるかな? と期待したのですが、思った以上にコンディションとタイヤのマッチングが合わず苦しい序盤となりました。

 山下選手からは違うタイヤで行ってそれなりに手ごたえがあったので次のオートポリスでもそれを生かして上を目指したいです。

 今回は終盤まで11位だったのでポイントが取れないかと思ったんですが、運よく10位になれたので状況の悪いなかでも1ポイント獲得できたので今後のチャンピオンシップを取るには貴重な1ポイントになりました。次戦も頑張りますので応援よろしくお願いします。

■山下健太選手コメント
 第2スティントを担当させていただきました。ペース的には厳しくてタイヤも厳しくて前というよりも後ろから迫ってくるのを防ぎたかったのですが、1台抜かされてしまいました。

 結構長く走ったんですが全体のペースが悪く、そのなかでももう少し速く走れるようにならないと、と思いました。

 1戦だけでしたがいい経験になりました。次からGT300クラスに戻りますが、この経験を生かして頑張ります。ありがとうございました。

■坂東正敬監督コメント
 今回は500kmという長丁場のレースでした。LEXUSが1-2-3を独占しLEXUSデーとなりました。19号車は10位で1ポイントゲット。

 ポジティブに言えば20戦連続ポイントゲットできました。旗を振ってくれた皆さんのパワーのおかげで1ポイント取れたと思います。

 今回は思った以上に路面温度が上がって前半からペースが上がらずに後退してしまいました。関口選手→山下選手→関口選手といったのですが、山下選手からタイヤを変えました。

 LEXUSが強い年ですがそのなかでも僕らがもっているヨコハマタイヤという武器が、ちょっとした部分でかみ合わなかったことは今後のセットアップも踏まえて次戦に生きてくると思います。

 次戦はオートポリスで、国本選手も戻ってきますので、新たに頑張りたいと思いますので応援お願いします。

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