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WRC:ヒュンダイ所属の58歳コドライバーが第6戦ポルトガルを負傷欠場

2017年05月09日 11:13  AUTOSPORT web

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WRC第5戦アルゼンティーナに挑んだヘイデン・パッドン(右)とジョン・ケナード(左)
WRC世界ラリー選手権でヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)のコドライバーを務めるジョン・ケナードは、5月18~21日の第6戦ポルトガルを欠場する。

 今年7月の第9戦フィンランドを機に第一線を退くことを発表しているケナードは、先日の第5戦アルゼンティーナで以前から抱えていた股関節の怪我を悪化させてしまったという。

 そのため、ケナードは医師から休息を取るよう助言されたといい、チームは第6戦を欠場させる判断を下した。なお、ケナードは第7戦イタリアには復帰し、第9戦フィンランドまではパッドンのパートナーを務める予定。

 また、チームは第6戦ポルトガルでは28歳のイギリス人、セバスチャン・マーシャルをパッドンのコドライバーとして起用すると明かしている。マーシャルはケナードが第一線を退いた第10戦からパッドンとコンビを組むことが発表されているコドライバーだ。

 シーズン途中のコドライバー交代に向け、パッドンとマーシャルはすでに走行を重ねており、現在もイタリア・サルデーニャ島でテストを行っている。

「ジョン(・ケナード)にとっては辛い決断だったと思う」とマーシャル。

「僕も昔、股関節を痛めたことがあるけどマシンの乗り降りすら難しかった。ただ、ジョンはとても競争心の強い人物で(第7戦)ラリー・イタリアでは復帰する」

「個人的には、もう少しあとになると思っていたWRCデビューが早まることになるから、嬉しくて仕方ないよ」

「過去に何度かラリー・ポルトガルに出場していて、楽しみながら戦った思い出がある。コドライバーとしても戦い甲斐があるんだ」

 パッドンとマーシャルは3月下旬にイタリアで行われたラリー・サンレモに出走。コンビ結成初戦を総合2位で終えている。