4月14~16日に行われたWEC世界耐久選手権第1戦シルバーストンで大クラッシュし、脊椎を痛めたホセ-マリア・ロペスは、怪我の影響から5月13日決勝のフォーミュラEモナコePrixを欠場する可能性を示唆した。
今季、TOYOTA GAZOO RacingからWECへ参戦しているロペスは第1戦シルバーストンの決勝レース中、濡れた路面に足をすくわれてコースオフ。高速でタイヤバリアに激突した。
クラッシュ後、ロペスは病院へ搬送され検査を受け、当初は異常なしとの診断を受けていたが、後日、椎骨を2箇所痛めていることが発覚。そのため、ロペスは治療に専念するべく、5月4~6日に行われた第2戦スパ・フランコルシャンを欠場した。
ロペスによれば、自身の第1目標はトヨタとともにル・マン24時間を戦うことだといい、5月下旬にはスパでプライベートテストを行う予定だという。
そのため、ロペスは医師から出場しても問題ないと診断されればモナコePrixに出場するとしながらも、ル・マン出場に支障をきたす可能性があれば同ラウンドをスキップする意思を明らかにした。
「モナコePrixに出場するか分からない。ル・マン24時間に出場するために、WECスパを欠場したんだから」とロペス。
「怪我が治ったとわかるまでレースには出場しない。モナコに行って医師を診断を受けてみないとね」
「医師がOKだと言えば、レースができる。そうなれば出場するよ」
「(フォーミュラEで所属している)DSヴァージンとは話をしている。出場できるとわかれば、すぐにマシンに飛び乗るけど、怪我が完治しているという確証が必要なんだ」
仮にロペスがモナコePrixを欠場した場合、DSヴァージンはリザーブドライバーのアレックス・リンを代役として投入する見込み。
リンはWEC公式テスト“プロローグ”と日程が重なっていたフォーミュラEメキシシティePrixの公式練習で、ロペスの代役を務めている。
代役起用について、リンは「準備はできている」と自信を覗かせた。
「モナコでは状況がどう動くが見極める必要がある」
「ただ、チームとはつい先日、開発テストを行ってるし、シミュレーターでのドライブには何時間も費やしてきた。準備は整っている自信があるよ」