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「求む。世界最速ゲーマー」。マクラーレンがeスポーツ大会ウイナーをF1シミュレータードライバーに起用

2017年05月08日 17:12  AUTOSPORT web

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マクラーレン、eスポーツ大会「ワールド・ファステスト・ゲーマー」のプランを発表
マクラーレンは、eスポーツのレース大会をゲーム会社ロジテックとともに開催し、優勝者にF1シミュレータードライバーの仕事を提供することを発表した。

 デジタルの領域に進出する初のF1チームとして、マクラーレンは、「ワールド・ファステスト・ゲーマー」というコンペティションのプランを明らかにした。

 マクラーレンのエグゼクティブディレクターであるザック・ブラウンは次のように述べた。「ゲーム業界内だけでなく、マクラーレンやモータースポーツ界にいるすべての人々にとって、非常にエキサイティングな機会だ」

「オンラインのスポーツゲームの成長を我々は長きにわたって目撃してきた。そして今、現実世界と仮想世界の差はこれまでにないほど近くなっている」

「レースの世界とゲームの世界を今までに検討されたことのない方法で接続するという、ユニークでエキサイティングな提案をするのにまさにぴったりのタイミングだ」

 参加者は異なるプラットフォーム上のレーシングゲームの中でそれぞれ競い合う。10人のファイナリストが戦う優勝決定戦は、秋にマクラーレンのファクトリーで行われ、この際には厳しい面接も行われる予定だ。

 優勝者にはシミュレータードライバーとして1年間の契約が与えられ、マクラーレンのファクトリーやレーストラックでエンジニアとともに仕事をし、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが乗るマシンの開発に協力することになると、チームは述べている。

「優勝者はマクラーレンで実際にチームの鍵となる役目に就くことになる」とブラウン。

「これは現実のことだ。我々はふたつのシミュレータープラットフォーム上でサポートを行う人材を必要としている。選考プロセスは厳密で無慈悲なものになるが、観ずにはいられないだろう」

 eスポーツはエンターテインメント業界でも急成長を遂げている分野で、収益では伝統的なハリウッド映画を超える勢いだ。世界のゲーム産業の市場規模は1000億ドル(約11兆2500億円)を超えるともいわれている。