2017.05.04 - SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ・決勝
SUBARU BRZ GT300、シーズン初の完走を果たす
https://www.subaru-msm.com/2017/sgt/report/rd2/r170504
富士スピードウェイで5月4日(木・祝)に行われたSUPER GT第2戦『FUJI GT 500km RACE』で、予選6番手からスタートしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は、101周を走り13位という結果でレースを終えることとなりました。
ライバル勢のストレートスピードに苦戦
ゴールデンウイークのまっただ中、多くの観客が詰めかけた富士スピードウェイは好天に恵まれ、気温は19度、路面温度29度という状況で第2戦の火蓋が切って落とされました。スターティングドライバーを務めるのは開幕戦同様、山内です。この第2戦は500kmレースのため、ピットストップは2回行われます。そのタイミングをどうするか、タイヤは何本交換するか、チームは綿密な作戦を立ててレースへと臨みました。
順調なスタートを切った山内でしたが、ライバル勢の出足も良く、序盤で一時12番手までポジションを落としてしまいます。しかし山内は粘り強く安定した走りで周回を重ね、32周を終え8番手まで順位を回復。その段階でピットに入り、タイヤ交換と給油を実施、井口へとステアリングを託します。チームはこの段階でタイヤを4本とも交換、井口を中盤戦へと送り出します。
SUBARU BRZ GT300は24番手で戦列に復帰。井口は山内とほぼ同じく安定したタイムで周回を重ねていきます。冷静なブレーキング勝負で前車をパスするシーンも見せ、上位陣のピットインや脱落も含め、67周を終えて山内に交替する頃には再び8番手まで浮上しています。ここでチームはピット作業時間の短縮を狙い、給油とリヤタイヤ2本のみを交換する作戦を実施。最短時間で山内をコースへと送り出すことに成功します。最終走者をまかされた山内は残りの30周あまりをきっちりとまとめ、17番手から13位まで順位を上げて、チームは今季初の完走を果たしました。
厳しい戦いのなかで見えた手応えと課題
チーム総監督の辰己英治は苦戦を強いられたレースを次のように振り返りました。
「厳しいレースでした。スピードもそうですが、給油時間の長さにも問題がありますね。どうしても2リッターエンジンでパワーを出そうとすると燃費に厳しくなってしまいますから。ポジティブだったのはクルマの安定感や操縦性にはまったく問題なかったことです。タイヤも十分もってくれましたし、2本交換作戦もうまくいきました。これらを踏まえ、次戦のオートポリスやSUGOに向けてさらに速さを求めていきます」
スタートとフィニッシュを担当した山内は、「決められたルールのなかで最善を尽くすしかありませんから、できること、やらなきゃいけないことを頑張るしかありません。安定はしていましたし、コーナーでは追い付けますが、その先にいく速さが必要なのだと思います。オートポリスは先日テストもしましたが、求められるレベルはもっと高い部分にあると思うので、今回ダメだった部分をしっかり見直して取り組みます」と、決意に満ちた表情でコメントしています。
井口は、「今回の結果は悔しいですが、それを真摯に受け止めて改良を続けていかなければなりません。この後は得意なサーキットが続くので、なんとか気持ちよくチェッカーを受けたいですね。次戦のオートポリスは僕の地元ですし、震災の影響で昨年は開催できなかったということもあるので、九州の皆さんの前で気持ちよく走っている姿を見せたいですね。いい成績で終われるように、しっかりと準備をしたいと思います」と、2015年以来の地元レースに向けて意気込み十分です。
次戦のSUPER GT第3戦は、大分県日田市のオートポリスで5月20日(土)と21日(日)に開催されます。開幕戦、第2戦の不振を吹き飛ばすSUBARU BRZ GT300の熱い走りにご声援をお送りください。