2017年ブランパンGTシリーズ・スプリントカップ第2戦は5月7日、イギリス・ブランズハッチで決勝レースが行われ、グラッサー・レーシング・チーム(GRT)の63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3がポール・トゥ・ウインでシリーズ2勝目を挙げた。
63号車ウラカンは6日の公式予選でミルコ・ボルトロッティのドライブでポールポジションを獲得。
翌7日の日中に行われた予選レースでは、スタートドライバーを務めるボルトロッティが序盤からリードを築くと、ステアリングを引き継いだクリスチャン・エンゲルハートも危なげない走りをみせトップチェッカー。決勝レースのポールポジションを決めた。
同日夕方にスタートが切られた決勝レースでも63号車ウラカンは好調を維持。エンゲルハートが序盤から逃げの態勢に入り、レース折り返しまでに2番手以降に約20秒のギャップを作る。
ピットイン後、大量リードを得たボルトロッティは終始安定したペースで周回を重ね、最終的に2位に対し18秒974の差をつけて圧勝。前戦ブランパンGTシリーズ・エンデュランスシリーズ第1戦モンツァに続き、2連勝を飾るとともに公式予選、予選レース、決勝レースをすべて制す“ハットトリック”を達成した。
63号車ウラカンが独走した一方で、2位争いは混戦を極めることとなった。スタート直後、3番手から2番手に浮上したGRTの19号車ウラカンは序盤から僚友63号車ウラカンをアシストし、後続を抑える走りに徹する。
レース中盤、19号車ウラカンを先頭に数珠つなぎのままピットウインドウオープンの時間帯を迎えると、多くのマシンがアンダーカットを狙いピットインした。
そんななか3番手を走るAKKA-ASPの88号車メルセデスAMG GT3と5番手のROWE 99号車BMW M6 GT3が同一周回でピットインすると、両車はピットアウト時にファストレーン上で接触。2台揃ってリタイアとなってしまった。
また、2番手を守ってきた19号車ウラカンはピットから再スタートできず、こちらもリタイアとなっている。
レース後半、2番手には暫定7番手でピットタイミングを迎え、アンダーカットを成功させたWレーシング・チーム(WRT)の2号車アウディR8 LMSが浮上するが、同じくピットで順位を上げた僚友17号車アウディR8 LMSにオーバーテイクを許してしまう。
2番手にポジションアップした17号車アウディR8 LMSはトップを快走する63号車ウラカンを捉えるべくペースを上げるも、ピットアウト時に20秒以上あった差は簡単には埋めらず、2位でチェッカーを受けた。
ブランパンGTシリーズ次戦は5月12~14日、イギリス・シルバーストンでエンデュランスカップ第2戦が行われる。