プレマ・セオドールレーシング モンツァでアイロット優勝。チームポイントでユーロF3選手権をリード
イタリア モンツァ
プラクティスの総合タイムでは1-2位を独占したプレマ・セオドールレーシングだが、予選では突然リズムを崩し厳しいスターティンググリッドとなった。
開幕戦シルバーストーン、レース3の優勝者、カラム・アイロットのグリッドは4番・4番・3番といずれもポールを獲得できなかった。
中国人ドライバー周冠宇は7番・8番・4番となり、レース3に初優勝の期待を懸ける。
昨シーズン、このシリーズの2位、マキシミリアン・ギュンターはトラックリミットのペナルティを執られてしまい一部のタイムを抹消。14番・7番・6番とこちらも厳しい位置に立たされた。
ギュンターと同じドイツ人、今年のルーキードライバーであるミック・シューマッハーは強いパフォーマンスを見せレース1は9番、レース3は12番と中段に沈んだが、レース2のグリッドは3番手と健闘し見る人全てに大いなる期待を抱かせた。
ディフェンディングチャンピオンチームであるプレマ・セオドールレーシングは結局、この週末の全てのレースをトップ10内でフィニッシュ。
レース1こそポディウムを逃したものの、レース2でルーキーのミックが3位入賞。
オーバーオールの初表彰台を飾り、更にレース3ではプレマ・セオドールの真骨頂とも言うべきストロングスタイルのレースを見せ、アイロットが優勝、3位に後方から上がってきたギュンターが飛び込んで強いプレマ・セオドールを見せつけた。
周はレース3の序盤、トップグループを走行していたが次第に遅れ、念願のポディウムは次回へと持ち越しとなってしまった。
次のレースは5月20~21日フランスの美しい古都ポーで開催されます。
ドライバーコメント
マキシミリアン・ギュンター #3
最後のレースで纏められ、このウイークエンドを閉めることが出来て良かったです。
予選では問題があり、スタートポジションは良くありませんでしたが、全てのレースでリカバー出来ました。こうしてポディウムに戻れてとても嬉しいし、1-3位なんて最高です。
今回は手堅くポイントを稼げたので、次のポーのストリートレースでは更にプッシュしていきます。
周冠宇 #8
レース2でのペースは悪くありませんでした。8番手スタートで判断を誤らずに6番手まで浮上することができ、そのままフィニッシュ出来ました。
レース3はスタートが決まり2位に上がり期待しましたが、最後は後続車にストレートで交わされる様になってしまった。あとでデータを見て何が起こったのか確認してみます。
ミック・シューマッハー #25
モンツァでのウイークエンドはとてもハッピーな週末でした。全てのレースでポイントが獲れ、オーバーオールで初めてのポディウムに登れました。モンツァでの3位、本当に嬉しいです。
カラム・アイロット #53
フリープラクティスと予選は良い流れでした。しかしレースでは本当にキツかった。
レース3では自分がイケる空間の位置が分かっていたのと、自分のペースが良いことを理解していたのでジャストスタートを決めることができましたが、スタート前にブレーキバランスを変えてみたので最初の方はタイヤがロックしないか、フラットスポットを作らないか本当に心配でした。
しかし冷静になり、落ち着いて後ろとのギャップを広げることに集中しました。セクター2ではランド・ノリス(カーリン)より自分の方が速いことは分かっていたので、ノリスより遅い区間を計算してその分をセクター2で貯金していました。
チームとの連携でこの勝利を掴み、みんなと一緒に勝つことが出来て本当に嬉しいです。
チームC.E.O.テディ・イップJr.のコメント
シーズンが始まったばかりですが、チームのみんなの努力でシリーズをリードできることが本当に嬉しいです。次のポーの公道レースも大いに期待します。