ロマン・グロージャンがジェンソン・バトンの後任としてF1のグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の理事に就任した。
バトンは2013年に選出されてから、同じく理事を務めるセバスチャン・ベッテル、会長のアレックス・ブルツとともに尽力してきた。
しかしながら今季F1フル参戦活動から身を引いたことから、バトンが理事の任務を退任し、現役ドライバーのうちのひとりがその後任に採用されるという決定が下された。
先週末ロシアで開かれたGPDAメンバーによる採決を受けて、ハースのグロージャンが新たにその責務を担うことになった。
理事就任についてグロージャンは「仲間達が僕をGPDAの理事として選んでくれたことを誇りに思うよ」と語った。
「僕たちレースドライバーはいつでも同じ意見を持つとは限らないけど、このスポーツにとってベストなことを望むという点で団結しているんだ」
「僕たちはスポーツの進化の過程で連携し、関係者をサポートするという重要な役割と義務があると思う」
ブルツはグロージャンの理事就任を歓迎し、また、バトンの長年にわたるGPDAへの貢献を称えた。
「過去数年間、常にドライバーとこのスポーツの利益を優先してきたジェンソンとともに仕事をすることができたのは大きな喜びだった。JB、君のすべての努力に感謝する!」
「ロマンはここ何年も、GPDAメンバーの一員としてとても積極的に活動してきた」
「彼はとても活気があり、このスポーツに関する意見をしっかりと持っている。セバスチャンと私はグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション理事会への素晴らしい新メンバーとして彼を歓迎する」
GPDAは1994年に安全性向上を推進するために再興され、近年はF1への関わりが拡大している。
2014年に会長に就任したブルツは、F1ドライバーをファンにとってより身近な存在にすることを目指す活動において中心的な役割を果たしてきた。
F1新オーナーのリバティ・メディアの下、GPDAはコース上のショーを改善し、新たなファンを獲得するため、F1経営陣とのより緊密な関係を模索している。
スピードが速く、よりチャレンジングで、ドライブするのが楽しいマシンがあれば、ドライバーたちはよりハッピーになり、その結果、それがファンにとってもプラスになるというのが、近年GPDAが繰り返し唱えてきた主張のひとつだ。
そのようなマシンが2017年に登場したことにより、F1界のムードも上昇。メルセデスとフェラーリが接戦を繰り広げ、昨年よりもテレビ視聴者が増加しているという。