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米スタートアップ企業「Abundant Robotics」がリンゴの収穫用ロボットを開発中

2017年05月08日 09:03  Techable

Techable

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国連食糧農業機関(FAO)によると米国は中国に次ぐ世界第二位のリンゴの生産国。

米国のリンゴ農家の数は7,500軒で、年平均84億リットルのリンゴを生産している。

リンゴの収穫作業は、葉や枝をかき分け、繊細な果実を傷つけないよう、一つひとつ丁寧にすすめていく必要があるため、人手に頼っているのが現状だ。
・リンゴの収穫を専用ロボットで自動化!?
世界最大級の研究機関「SRIインターナショナル」から2016年に独立したスタートアップ企業「Abundant Robotics(アバンダント・ロボティックス)」は、リンゴの収穫を自動化するロボットの開発に取り組んできた。

開発チームによると、収穫に最適なリンゴを見つけ出し、果実を傷つけないように回収するまでの作業プロセスを自動化するのは、至難の業だそう。

2016年秋にワシントン州で実験したプロトタイプでは、バキュームのように吸い込むことによってリンゴを収穫する仕組みを実装した。

「Abundant Robotics」では、2~3年後の実用化に向けて、このリンゴ収穫用ロボットのさらなる開発をすすめるとともに、リンゴ以外の農産物の収穫の自動化への応用可能性も探っていく方針だ。
・ヒトに代わってロボットやコンピュータが仕事する時代に?
ピュー研究所が2015年7月、米国成人2,001名を対象に実施したアンケート結果によると、回答者の65%が「現在、人間が担っている仕事の多くが、今後50年以内に、ロボットやコンピューターによって処理されるようになる」と予測している。

「Abundant Robotics」の取り組みは、農業分野におけるその一歩ともいえるだろう。

Abundant Robotics