2018年のコクピット保護デバイス導入に向けて、F1各チームが9月のイタリアGPでシールド型のシステムをテストする計画であることが分かった。
頭部保護デバイス“ハロ”について、2018年からの導入を想定し、2016年シーズン中にかなりの議論が行われてきた。
しかし今季中国GPの後でFIAはドライバーたちにシールド型のコンセプトを紹介、4月末にはシールド型の研究を優先して進めるとの意向を発表した。
ハロは昨年3月のプレシーズンテストにはキミ・ライコネンのフェラーリに装着されて初登場し、昨シーズン中にすべてのチームがハロのテストを行っていた。
シールド型デバイスはまだ大部分がコンセプトの段階にあり、ほとんどテストも行われていない。マクラーレンのブーリエは、イタリアGPまでにシールドのテストの準備ができることを期待している。
「まだ2、3日前にFIAから図面を受け取ったばかりだ」とロシアGPの週末にマクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは語った。
「モンツァでのイタリアGPでは少なくともマシン上でテストできるものを用意できるよう進めている。準備が間に合うようにベストを尽くすよ」
ルノーのジョリオン・パーマーは以前、ドライバーたちはハロもしくはシールドを支持する者、あるいは保護デバイスを付けないことを支持する者に分かれていると語っていた。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、いずれかの形の頭部保護デバイスが選ばれるだろうと考えているが、それを決めるのはドライバーではなくFIAとチームの仕事だと語った。
「僕たちドライバーやGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、頭部保護デバイスを付けることに常に前向きな姿勢でいる」とアロンソは語った。
「決定を下し実施するのはFIAと各チームの仕事だ」
「この新しいデバイスについてはあまり情報をもらっていない」
「図面などを見せられただけだ。だから十分な安全性があるのか、ハロとほとんど同等の性能があるのかを確認する必要がある」
「どのデバイスをマシンに装着するのか、選ぶのは僕たちではない」
「僕らとしては、最大限の効果を発揮する頭部保護システムの導入を支持する」