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MotoGP第4戦スペインGP決勝:ペドロサ完勝。レプソル・ホンダがワン・ツー

2017年05月07日 22:52  AUTOSPORT web

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ダニ・ペドロサ/レプソル・ホンダ・チーム
MotoGP第4戦スペインGP、MotoGPクラスは、スペインのヘレスサーキットで決勝レースを行い、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が優勝した。

 MotoGPクラスの決勝レースは気温28度、路面温度41度のドライコンディションで争われた。

 ポールポジションからスタートしたペドロサは、好スタートでレースをリード。2番グリッドのマルク・マルケス(ホンダ)、5番グリッドから好スタートを切ったアンドレア・イアンノーネ(スズキ)がこれに続いたが、序盤に注目を集めたのはルーキーのヨハン・ザルコ(ヤマハ)。

 ザルコは2周目のバックストレートエンドで5番手、9コーナーで4番手、最終コーナーでは3番手に浮上。3周目の最終コーナーではマルケスを交わして2番手に浮上する。

 この間にペドロサは2番手以下に約1秒半のリードを築き、その後もコンスタントなペースで周回を重ねる。序盤にザルコから2番手のポジションを奪い返したマルケスが、ペドロサを追って、終盤にはその差を縮めたものの、その差が1秒を切ることはなく、ペドロサが独走で今シーズン初優勝を達成。ペドロサの優勝は昨年のサンマリノGP以来となる。

 5周目に2番手に復帰したマルケスは、少しずつペドロサとの差を縮め、3番手以下とのリードを広げ、単独2番手で周回を重ね、そのまま2位でゴール。レプソル・ホンダが今シーズン初のワン・ツーフィニッシュを飾った。

 3位にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が入賞。ロレンソはレース中盤に前を行くザルコに迫ると、12周目のバックストレートエンドで3番手に浮上。その後、ザルコとの接戦を制し、終盤には単独3番手の座をキープすると、そのままチェッカーを受け、ドゥカティ移籍後初の表彰台をホームレースで獲得。ペドロサ、マルケス、ロレンソと、スペイン人ライダーが表彰台を独占した。

 ザルコはルーキートップ、インディペンデントチームトップの4位でゴール。MotoGPクラスベストフィニッシュで、表彰台まであと一歩に迫った。

 14番グリッドから追い上げたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が5位に入賞。ドビジオーゾは好スタートを切り、ポジションを挽回。中盤にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とポジション争いを展開し、終盤にはビニャーレスの先行を許したものの、18周目の1コーナーでビニャーレスがラインを外した間にポジションを挽回。その後、ビニャーレスを振り切って5位でチェッカーを受け、6位にビニャーレスが続いた。

 7位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、8位にジョナス・フォルガー(ヤマハ)、9位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が入賞。

 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は序盤から中盤にかけて5番手争いを展開しながら終盤にペースが上がらず後退。ドビジオーゾ、ビニャーレス、ペトルッチ、フォルガー、アレイシ・エスパルガロに交わされて10位入賞。

 スコット・レディング(ドゥカティ)が11位、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)が12位、ロリス・バズ(ドゥカティ)が13位、ブラドリー・スミス(KTM)が14位、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が15位に入賞。

 MotoGPクラスデビュー戦となった代役参戦の津田 拓也(スズキ)は17位でチェッカーを受けた。

 イアンノーネは9番手走行中の10周目の11コーナーで転倒リタイア。カル・クラッチロー(ホンダ)は4番手走行中の6周目の11コーナーで転倒リタイアとなった。

 チャンピオンシップ争いではロッシがランキングトップをキープ。2ポイント差のランキング2位にビニャーレス、ビニャーレスと2ポイント差のランキング3位にマルケスが続き、優勝したペドロサがマルケスと6ポイント差のランキング4位に浮上した。

 MotoGPクラスは月曜日にヘレスでオフィシャルテストを実施する。