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DTM開幕戦:ベテランの巧みな技を死守し若手のアウアーが開幕戦を制す

2017年05月07日 10:33  AUTOSPORT web

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DTM開幕戦をポール・トゥ・ウインで制したメルセデス期待の若手ルーカス・アウアー
DTMドイツ・ツーリングカー選手権がホッケンハイムで開幕。6日に行われた第1戦は、メルセデスAMGのルーカス・アウアーがポール・トゥ・ウインで制した。

 今シーズンから新車両が導入され、レギュレーションも変更されたDTM。開幕戦から激しいレースが繰り広げられた。


 予選で速さを見せたのはメルセデス勢。アウアーが自身4度目となるポールポジションを獲得し、ゲイリー・パフェットが0.193秒差で2番手。アウディからメルセデスに移籍したエドアルド・モルタラが3番手を獲得した。

 BMW勢最上位はティモ・グロックの4番手。アウディはニコ・ミューラーが最上位の8番手と厳しい戦いに。

 昨年までは土曜日と日曜日のレースでフォーマットが違っていたが、今シーズンから土日ともにピットストップ義務ありの55分+1周で争われる。


 ホールショットを決めたのはアウアー。パフェットが2番手をキープし、モルタラを交わしたグロックが3番手に浮上する。

 DRSが解禁となる2周目。グロックの勢いは止まらず、ヘアピンでパフェットを攻略する。しかし、アウアーはグロックに約3秒のリードを築きレースをリードする。

 8周目、パフェットがグロックにアタックするも、グロックは2番手を死守。何度もアタックをするパフェットだったが9周目にブレーキングミスでオーバーラン。モルタラに交わされ4番手に落ちてしまう。

 パフェットは16周目終わりでピットへ。そしてトップを走るアウアーとグロックは17周目終わりでピットイン。モルタラもその翌周にタイヤ交換へと向かう。

 上位陣がピットインを終えると、早めにピット作業を終えていた16番手スタートのマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)がグロックの前の実質2番手にジャンプアップを果たす。


 タイヤに熱が入るのを待っていたグロックは、24周目のヘアピンでインに入りロッケンフェラーを攻略。実質2番手を取り戻す。

 27周目に全車がピットインを終えると、アウアーがトップ、2番手にグロック、3番手にロッケンフェラー、モルタラ、パフェットと続く展開に。


 終盤、グロックがアウアーを捉え、激しいトップ争いが繰り広げられる。しかし、一回り違うベテランのアタックをアウアーは死守。最後までトップを譲らず自身2度目となる勝利で開幕戦を制した。

 2位にグロック。3位に16番手スタートのロッケンフェラー。4位にモルタラが入り、終盤オーバーテイクショーを見せたマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が5位に入った。


「レースは信じられないものだったね。すごく嬉しいよ。僕たちは戦略があったけど、無線がなければ実行は難しかった。グロックの2度のアタックを防ぐことができれば、チャンスがあるとわかっていたよ」とアウアー。昨年のラウジッツリンク戦以来となるDTM2勝目を挙げた。

 3位に入ったロッケンフェラーは9周目終わりと早めのピット戦略をとり、終盤5位まで追い上げたエクストロームはいちばん最後となる25周目終わりでピットインとほかのドライバーとは違う戦略を取ったことでジャンプアップを果たした。今シーズンはピット戦略とタイヤの使い方がより重要になってきそうだ。