子どもにケガはつきもの。とくに赤ちゃんや幼児の場合、思いがけない事故に見舞われることは珍しくありません。先日、ガールズちゃんねるに「子供に起きたゾッとしたケガや事故ありますか?」というトピックが立ち、トピ主はこう訴えました。
「目を離すなと言われても、どうしてもできない時はありますし、予想外もありますよね」
この人は、常に幼い子どもを見守り、子どもがケガをすれば「目を離すな」と周囲に責められているのかもしれません。(文:篠原みつき)
「コップにお茶を入れてる間だけでこんな事故起きて…」
筆者も子どもが小さいころは、何かあるたびに「気を付けて」と言われて精神的に追い詰められる気持ちになったものです。トピックには、一緒にいても起きてしまうゾッとした経験が山と書き込まれていました。
「2階から1階までコロコロと転げ落ちてきて、最後は1階床に思いっきり激しく頭をぶつけた」
「脱出したかったみたいで買い物カートから落ちた」
「家の中で走るなって言った先に転倒、柱に頭をぶつけて血がピューッて出た時。 頭は血が出るんだよねぇ」
他にも、「子供がグラスでジュースを飲んでたら、グラスを噛んで割った…口の中にも割れたガラスが(怪我はなかった)」という人や、4歳の頃キャンプで、割り箸を持ったままちょうちょを追いかけ、転んだという事故も。「目の上に刺さったが幸い目に傷は付かなかった。まぶたを4針縫った」と書いたこの人は、当時の辛い胸中をこう明かします。
「コップにお茶を入れてる間だけでこんな事故起きて一時期育てる自信なくした」
また、「おもちゃで遊んでた子供が急にオエッってなって、苦しそうになった」と書く人も。何か飲み込んだ気がしたので口に手を入れてみたら、喉の奥からガチャガチャの人形が出てきたといいます。
「もし、私が側にいなくて子供1人だったらと思ったら震えが止まらなくなった。小さいおもちゃを与えた不注意をすごく反省しました」
5~9歳男児、死亡原因の1位は「不慮の事故」
こうした「不慮の事故」は、残念ながら子どもの死亡原因の上位に挙がります。厚生労働省の統計(2015年「性・年齢別にみた死因順位」)によると、「不慮の事故」は1~9歳までの死因の2位、男児に限っては5~9歳の死因の1位です。赤ちゃんや幼児も危ないですが、親から離れての行動が多くなり始める年頃も、まだまだ安心はできません。
もちろん、保護者の注意や予防策、予備知識があれば防げることはありますし、起こってしまった事故に迅速に対応する応急処置の知識なども必要で、日ごろから学んでおくべきでしょう。
いきなり飛んだり跳ねたり、突進したり…仕方ないこともある
しかしそうは言っても、目覚めている間じゅう神経を尖らせて子どもを守るのは難しいことです。書き込みにも「おっさんが立ちタバコをしてもう少しで子供の目に直撃しかけた」などとあったように、突発的な事故も多いものです。
筆者の息子も、5歳ごろまでは道を歩けば登れる所はどこでも登り、異様な高所から飛び降り、「見てて!」と言った次の瞬間の動きが予測不能で度肝を抜かれた覚えが幾度となくあり、こんな声に共感します。
「目を離すな!はモチロンそうなんだけど本当に思いがけない事するよね。いきなり飛んだり跳ねたり、突進したり振り回したり。毎日、走るな!って言ってるのに走り出して毎日同じ所で転んでる」
自分の子どもが、ケガや病気で苦しんでもいいと思っている母親などいません。書き込んだお母さんたちは、自分を責めるばかりでした。周りの人はそれを理解して、もしゾッとするようなことが起きても、むやみに責めることのないようお願いしたいです。