WEC世界耐久選手権に参戦するトヨタとポルシェは、現時点で2018年のル・マン24時間耐久レースにフェルナンド・アロンソを起用する予定はないと語った。
現在、マクラーレン・ホンダからF1に参戦しているアロンソは、ル・マンとF1モナコGP、インディ500の世界三大レース制覇を目標に掲げており、今月末にはモナコGPを欠場してインディ500に挑む。
また、アロンソは2015年にポルシェからル・マン24時間出場も取り沙汰されたが、ポルシェのチーム代表、アンドレア・ザイドルは、シートが埋まっていることを理由に2018年のアロンソ起用を否定した。
「今のところ、チームのなかで(アロンソ起用は)議題に挙がっていない。我々には2台のポルシェ919ハイブリッドしかなく、来季ドライバーを変更する理由もないからだ」とザイドル。
「今、チームに所属している6名のドライバー(アール・バンバー、ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレー、ニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ニック・タンディ)には満足していて、空席はないんだ」
「2015年は3台目の919ハイブリッドを投入していたから話は簡単だった。結局、実現はしなかったが、アロンソとは話もしたしね」
「現時点では、我々に(アロンソ起用に向けた)オプションはない」
なお、ザイドルは6名のドライバーとの契約は来季も続くのかと問われると「我々はいつも長期的なプランを立てている」とのみ答えた。
また、トヨタのチームディレクターであるロブ・ルーペンも、たとえ2018年に3台体制でル・マンに参戦しても、アロンソを起用するとは考えにくいと述べている。
ルーペンは「個人的にはチーム内のバランスがもっとも重要だと考えている」と語った。
「ビッグネームを招集することは最優先事項ではない。私たちの目標は別にあるからね」
「もちろん、アロンソがトヨタにアプローチしてきたら話はするだろう。しかし、我々には(アロンソを起用することに)まったく興味はない」