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MITが開発した自動建設システムがドーム型の建物をわずか13.5時間で建設

2017年05月06日 09:03  Techable

Techable

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ロシアのエンジニアリング会社「Apis Cor」が専用3Dプリンターで家屋の建設に成功するなど、昨今、建設の分野において、3Dプリンティング技術の活用が広がっている。

しかしながら、従来の3Dプリンティングシステムは、資材を出力するノズルを支えるために固定構造となっており、限られた形状の建物しか“出力”できないのが課題だ。
・わずか13.5時間で直径14.6メートルのドームを建設
米マサチューセッツ工科大学の研究チームは、独自に開発した自動建設システム「デジタル・コンストラクション・プラットフォーム(DCP)」によって、直径14.6メートル、高さ3.7メートルのドーム型の建物をわずか13.5時間で完成させた。

このシステムは、油圧ロボットアームと電気ロボットアームで構成される複合システムがクローラ型移動ロボットに搭載されたもの。

可動式であるため、どのような大きさの建物でも対応できるのが特徴だ。

また、ロボットアームには、噴射式ノズルや溶接システム、センサーなど、他のツールを装着することもできる。
・月や火星で建物を自動建設させることも可能に!?
研究チームでは、資材の収集・調達から建物の“出力”までのプロセスをすべて自動化することを究極の目標に掲げ、さらなる改善をすすめていく方針。

「デジタル・コンストラクション・プラットフォーム」の完全自律化が実現すれば、南極大陸や月、火星でも、建物の自動建設が可能となるかもしれない。

Science Robotics / MIT