世の中には「厚かましい人」はたくさんいて、時折厄介なことになる。それが親戚だったりすると、困惑は深まるばかりだ。
先日発言小町に、義理の姉に困り果てた女性(28歳)から相談が寄せられた。5歳の姪のピアノ発表会用のドレスを「無料で作って」と言われ、断ったところ
「姪が可愛くないのか、おばとして最低!」
「身内なのに金をとるのか、最低!」
「普通は無料で作るもんだろう!」
としつこく責められ、精神的に参っているという。(文:okei)
フルオーダーのドレスは10万円以上するものなのに…
女性は在宅でドレスや結婚式の小物などを作る仕事をしており、小さな洋裁教室も開いている。ドレスを作るには最低ランクでも材料費だけで1万円以上、義姉の求めるフルオーダーだと10万円はかかる。姪が可愛くないわけはないが、
「それとこれとは話が違います。身内だからと無料で作成するのはお仕事を下さっている顧客にも失礼ですし、それに一度引き受けたら次もが絶対にあります」
とプライドと苦悩を訴える。
しかも、これまで何度も高額の誕生日プレゼント等を要求されており、気が付けば夫が「姪の為」に出したお金は4年で100万程になっているという。対して、姉からもらったのは結婚式のご祝儀を夫婦合わせて1万円のみだ。
長期出張中の夫が電話で抗議したものの、姑を含めまったく耳を貸してもらえない。女性は「どうすれば分かって貰えますか?」と問いかけていた。
これに対し、「分かって貰うのは無理」「絶縁でいいんですよ」など、毅然と断るよう応援する声が次々に上がっている。反響は大きく、一時期小町のランキング1位にもなっていた。中には、知人の似たような経験談を書き込む人も。2万円をお祝いに送り、
「これでドレスを買ってね。私はプロなので無料奉仕は出来ないので」
とあくまで突っぱねたという。
トピ主の女性は決してケチではない。お金のこともあるが、自分の仕事を軽視された時点でもう作りたくないだろう。しかし他人の気持ちが分からない人にはどう言ってもダメなのがツライ。
けっこうありがち?「結婚式の撮影、友達だからタダでやってくれるよね?」
他にも、発言小町には「本当にあった厚かましい人の例」というトピックがあり、他人に「やってもらって当然」という態度で、たいして親しくもないのに無理な要求をする人は多い。
目立ったのは「ママ友のタクシー代わり」「保育所代わり」にされるという話だが、中にはプロに対してタダ働きを要求してくる人もいる。急ぎと言われ休日返上で翻訳しメールしたという人は、
「『今友達と旅行中なんで、帰ったら確認します~』と返事が。はあああ!?ですよ。なんで私が無償で休日潰して、遊んでる奴の代わりしなきゃなんないの」
と激怒する。「結婚式の写真撮影に来て」「友達だからタダでやってくれるよね?」と頼まれたプロのカメラマンは、
「家族以外は無料で撮影しない。フィルム代も現像代もバカにならない。交通費はどうなるの?(往復3万円)。そもそもその日は大安だからこっちも稼ぎ時なのでギャラの保証してくれないなら無理」
ときっぱり断ったという。こうしたことは自営業にありがちだというが、失礼な話だ。
それでも、数回断れば相手は大抵諦めるものだ。しかし、「姪のドレス」を要求する義姉だけは、違う。着信拒否しても他の親戚を使って連絡してくる、姑まで毎日訪ねてきて、断っても断っても一向に諦めない。居留守を使っても姪を連れてきて泣き落とししてくる始末だ。こんなに嫌がられても諦めないのが却ってアッパレな気もするが、もはやユスリ・たかりのレベルだ。
ついにトピ主の女性は心労のあまり神経性胃炎になってしまったというが、問題は平行線らしい。どうか頑張って逃げ切って欲しいものだ。