ポルシェは、3月のジュネーブモーターショーで発表した『ポルシェ911GT3』が、ニュルブルクリンク北コースで先代モデルのタイムを12.3秒上回る7分12秒7を記録したと発表した。
ニュー911GT3とも呼ばれる2017年モデルは、カップカーである911GT3カップの4リッター水平対向エンジンを、ほぼ仕様変更するすることなく搭載しているもの。日本では4月6日より受注生産がスタートしている。
ポルシェはこのニュー911GT3の市販モデルをニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”に持ち込み、タイムアタックを実施した。
アタックを担当したのはテストドライバーのラルス・ケルン。気温8度、路面温度14度というコンディションで行われた走行で、ニュー911GT3は先代モデルが記録していたラップタイムを12.3秒も更新してみせた。
「このラップタイムによってニュー911GT3が最高のドライビング体験を提供するだけでなく、ニュルブルクリンク北コースにおいても素晴らしいパフォーマンスを示すことがはっきりと証明されました」と語るのは、ポルシェ・モータースポーツのフランク-シュテファン・バリザー副社長。
「開発の目的はドライビングクオリティの最適化とエンジンパワーの僅かな増強でした」
「ニュルブルクリンク北コースを速く走れれば、世界中のどこへ行っても速く走ることができます」
また、GTプロダクトラインのアンドレアス・プロイニンガーは「ニューGT3はこのラップタイムを比較的穏やかなパワー特性と、日常的なドライビングシーンに完全に適合する特性とともに両立しています」とコメントしている。