5月4日、ベルギーのスパ・フランコルシャンでWEC世界耐久選手権第2戦が開幕した。走行1日目となる4日は現地時間11時45分からフリー走行1回目が、16時45分から同2回目が行われ、両セッションでTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉)がトップタイムをマークした。
正午前に始まったフリー走行1回目でトップに立ったのはトヨタ7号車だった。7号車をドライブするマイク・コンウェイは、セッション開始早々1分57秒940を記録すると、これが全体のトップタイムに。
2番手に入ったのはポルシェ2号車で、ブレンドン・ハートレーがコンウェイのタイムから僅か0.036秒差の1分57秒976を記録した。
1分57秒台に入れたのは上記の2台のみ。3番手以降のポルシェ1号車、トヨタ8号車は1分58秒台のタイムで続く。
初参戦となるトヨタのサードカー、9号車はル・マン24時間に投入するローダウンフォース仕様のパッケージでエントリー。初めてのセッションで1分59秒330をマークし、5番手につけた。
なお、トヨタ9号車以外のマシンのエアロパッケージは開幕戦シルバーストンから変更されず。トヨタ7号車と8号車はハイダウンフォース仕様、対するポルシェの2台はローダウンフォース仕様での参戦となっている。
フリー走行2回目は現地17時前から開始された。セッション前半はティモ・ベルンハルトがドライブするポルシェ2号車が1分56秒874をマークし、タイムテーブルの最上位をキープする。
しかし、LM-GTEクラスのマシンがコースオフしたことによる赤旗中断からセッションが再開された直後、トヨタ7号車を駆る小林可夢偉が1分56秒369を記録。ポルシェ2号車に対してコンマ5秒以上の差をつけてみせる。その後、このタイムを更新するマシンは現れず、トヨタ7号車が走行初日をトップで終えることとなった。
3番手以降のオーダーはポルシェ1号車、トヨタ8号車、トヨタ9号車とフリー走行1回目と変わらないが、それぞれ1秒前後のタイムアップを果たしている。
LMP2クラスは2台のオレカ07・ギブソンを走らせるCEFCマノーTRSレーシングがクラスワン・ツー。
24号車を駆る元F1ドライバーのジャン・エリック・ベルニュが2分2秒662、25号車のビタリー・ペトロフが2分3秒083をそれぞれ記録している。
LM-GTEプロクラスは、95号車アストンマーチン・バンテージを駆るマルコ・ソーレンセンが2分16秒458をマークしてクラス首位に。2番手はポルシェ92号車、3番手にフォード67号車が続いた。
LM-GTEアマクラスはミゲル・モリーナのドライブで2分17秒806を記録したスプリット・オブ・レースの54号車フェラーリ488 GTEがトップにつけた。
澤圭太も乗り込み、開幕戦シルバーストンではWECデビューウインを飾ったクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTEは、初日をクラス5番手で終えている。