LMcorsa レースレポート:SUPER GT 第2 戦決勝・富士スピードウェイ
Round 2:FUJI INTERNATIONAL SPEEDWAY. 2017/05/04
スターティンググリッド:21 番手 決勝結果:8 位(101 周)
天候:晴れ、コース状況:ドライ
決勝
AUTOBACS SUPER GT シリーズの第2戦の決勝レースが、富士スピードウェイで5月4日(木・祝日)に開催された。ゴールデンウィーク中の開催ということもあり、5万8000人もの大観衆が観客席を埋め尽くす。天気も初夏を思わせるような陽気で、SUPER GT のウォームアップ走行が開始されたお昼過ぎには汗ばむくらいになっていた。
新型車両「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」にとって2戦目となる今回のレースは、前日の予選結果で21 番手からのスタートとなる。レースは500kmと長丁場の戦い、チームはシングルポジションゴールを目指して一丸となりレースに挑んでいく。
グリッドに整列した各マシンは、静岡県警の白バイとパトカーの先導によりパレードラップを行い、その後にフォーメーションラップとなる。そして、いよいよレースのスタートを迎える。
今回チームのスタートドライバーを担当した吉本大樹はスタートダッシュに成功し、オープニングラップで前を行くクルマをパスしていき16位でホームストレートへと戻ってくる。幸先の良いスタートを切り、順調に周回を重ねていった吉本は予定通り30周で第1スティントを終えてピットイン。
引き継いだ飯田章もコンスタントにタイムを刻んでいき、ポジションをアップしていく。
レース距離の2/3を消化したあたりから各チームは2回目のピットインへと動き出す。これによりチームは67周目に5番手までポジションをあげる。そして68周目に、飯田がピットへと戻り最後のスティントを吉本へ託すことになる。
吉本は、12番手でコースへ復帰するとベテランらしい攻めの走りを見せて、71周目にはこの日のチームベストタイムとなる1分39秒421をマーク。前を行くライバルとの差を徐々に詰めていき、ポイント圏内の10位となった後も勢いを緩めることなく、さらに上を目指していく。
その状況下、上位を走るマシンにトラブルが発生し98周目にはシングルポジションとなる9位に。ラストラップには、前を行くクルマのパスにも成功して8位でフィニッシュラインを駆け抜けた。
トップから1週遅れながら、チームが今日の目標にしていたシングルフィニッシュを成し遂げた。これは今年、新型車両「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」を投入したチームにとって、さらなる上を目指すための第一歩となるはずだ。
なお、今回の8位入賞により「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」はシード権でCグループに属する3チームのなかでトップに立った。
次戦のSUPER GT 第3戦は約2週間後の5月20日(土)、21日(日)に九州のオートポリスで開催される。
ドライバー/飯田章
予選結果を考えれば、8位でフィニッシュできたのは良かったと思います。この結果に満足することなく、さらに上を目指すにはどうすべきかをしっかりと考えて、頑張っていきたいと思います。
ドライバー/吉本大樹
今日のスタートでは、少しリスクを負ってでもポジションをあげようと思っていたのですが、うまく成功しました。その後も、ペース良く走ることはできましたが、最後はタイヤがギリギリの状態でした。
そして、最後のスティントは前後とのタイム差をチームに確認しながらタイヤやブレーキをコントロールしつつ、最後の数周はアタックしていきました。結果、ラストラップに前のクルマをパスでき8位フィニッシュとなりました。
今後もヨコハマタイヤと協力しながら、さらに上を目指していきます。
監督/小藤純一
レースは、今日の目標としていたシングルでフィニッシュすることができました。タイヤは各スティントとも厳しかったのですが、予定通りの周回数を走りきれて、最後は吉本選手の頑張りが大きかったですね。まだまだ詰めていかなければいけないことが色々とありますが、今後とも頑張っていきます。