昨年キャリコネニュースでは、現在パソコン入力は9割以上がローマ字入力で、「かな入力」する人はかなりの少数派という記事を掲載した。しかし、実は筆者は「かな入力」なので、打つキーの数が少なくて早いのにな、と多少の反発心を持ってしまう。
とはいえ職場などで共有のパソコンを使う場合は、ローマ字派から見てかなり面倒くさい存在になることは理解している。そんな中、発言小町に「パソコン入力…ひらがな入力はマズい??」というトピックを見かけた。40代主婦からの相談で、
「昨今の入力業務は、やはり『ローマ字入力』有りきなのでしょうか?」
と問いかけている。(文:okei)
対応する為の努力くらい当然?「世の中はローマ字入力が主流だもの」
トピ主は、長く勤めたパート(入力業務は無し)を辞めてこれから求職する予定とのこと。約20年前はキーパンチャーの仕事をしていたので入力自体は速いものの、
「ある職場の募集の中に『パソコン(ローマ字入力)出来る方』というのを見かけて」
不安になったようだ。普段自宅でパソコンを使う際も、家族はローマ字なので「ひらがな入力」はうっとおしがられているという。
この相談には、やはりローマ字派が「直した方がいい」と薦める声が多い。
「パートだと、専用のPCはなく共有がほとんどなので、かな入力はあまり歓迎されないと思います」
「たまに共用のパソコンがひらがな入力になっていると、イラっとします。直せばいいだけなんですけど、滅多に無いので、チェックさえしませんから…」
驚くことに「私の仕事先のパソコンはローマ字入力のみで、ひらがな入力への変更は禁止されています」という声もある。
また、かな入力だったけれどローマ字に変えたという人は、こうトピ主にゲキを飛ばしている。
「次の職場でローマ字入力が望ましいのなら、対応する為の努力をする必要があります。それくらい当然だと思います。世の中はローマ字入力が主流だもの」
正直、ここまでかな入力が追い込まれているとは思っていなかったが、そういうことなら職場によってはローマ字に直さなくてはならない現実があるようだ。
大切なのは柔軟性「ドキュメントが作れるなら問題ない」という声も
それにしても、いくら多数派とはいえ、他人が習熟済みのやり方を「直せ」ってかなり傲慢じゃないだろうか。入力モードを直すなんてたいした手間ではない。ALTキーとかなキーを同時に押すだけで切り替わるし、今どき一人一台の職場も多いだろう。
また、「入力モードを戻しておいてくれればどっちでもいい」という意見も多かった。そもそも、「ドキュメントが作れるなら問題ないですよ」という声もある。
「入力方式より、誤字脱字や同音異義語の間違いが無いか、文章を正しくまとめる(要約する)力があるか、ワードやエクセルをその特長によって正しく使い分けられるか、が問題ですよ」
といった指摘も目立ち、確かにこれは目的を考えれば一番もっともである。
また、かな打ちを擁護する声も意外と多く上がっている。打つ回数が少ないから効率的だといい、「実際に使ってみて、とても便利ですよ」と書いている。ほかにも、「htmlコーダーだが、日本語はかな入力でやっている」という人や、「両方できて家と職場で使い分ける」という強者までいた。
実は筆者も最初はローマ字打ちで習得していたものを、かな入力に変えたので、こうした意見に共感する。しかしそれだけに、反復練習すれば短期間で戻せるとも考えている。人間は慣れるもので、要はやる気だと思う。
ちなみに、トピ主は数々の助言を受けて「ローマ字打ちを練習します」と表明している。どっちの入力がというより、この人のように職場に合わせようと努力する柔軟性が、一番大切なことだろう。