5月4日、富士スピードウェイで行われた2017年のスーパーGT第2戦で、GT300クラスを制したJMS P.MU LMcorsa RC F GT3の中山雄一と坪井翔が、その喜びを語った。
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
中山雄一
「前回の岡山では苦戦しました。予選は4番手でしたけど、決勝は8位で悔しい思いをしましたね。そこからTRDやチームで考えたセットアップ、前回のオートポリス(タイヤ)テストでみつけた感触のいいタイヤを、ブリヂストンさんが(富士の)レースに間に合わせてくれました」
「昨日の予選での4番手という結果は岡山と同じでしたけど、レベルアップして勝ち取ったものです。ただ個人的にはセクター3でタイムを伸ばせず、悔しい思いもありましたけどね」
「(第3スティントでは)坪井(翔)選手のタイムが速くて、ゲイナー(GAINER TANAX AMG GT3)を交わすことができました。僕は最後、作ってもらったマージンを守るだけだったので、いいレースでした」
「このレクサスRC F GT3がいいクルマに仕上がっているのは、立川(祐路)選手が開発を担当してくれたからだと思ってますよ(笑)。また、富士スピードウェイはインタープロトで、誰よりも練習していて自信があるので、勝つことができてよかったです」
「前回のオートポリステストで、(第3戦で)使用するタイヤとセッティングはいいものを発見できました。それを富士には持ち込めないんだなという思いを抱えていたら優勝できたので、次のオートポリスもチームとしても自信があり楽しみです」
「オートポリスは高速コーナーが多く走っていて楽しいコースなので、優勝できればもっと嬉しいはず。チームみんなで頑張っていきたいと思います」
坪井翔
「(優勝できて)素直に嬉しいです。(僕は)スーパーGT参戦2戦目で、チームも(今年)立ち上がったばかり。ここまでいい流れで来てしまっていいのかと思うくらい、かなりいいレースだったと思います」
「僕は第2スティントを担当しましたけど、これだけ長いスティントを走るのは初めて。タイヤがどれだけ保つのかなど、分からないことが多い状況でしたけど、ひたすらプッシュするしかないと思いました」
「クルマもタイヤもパフォーマンスが高かったので、安定したタイムをキープできましたし、そのままの状態で中山選手にバトンタッチできました。そのあとも、(中山選手が)トップでコースに戻ることができたので、僕にできることは最大限できたと思います。合格点をあげたいですね」
「(第3戦オートポリスは)ポイントリーダーになって、ウエイトハンデも積まれ、状況が変わりますから、どういった戦いになるか分かりません」
「ただ、(RC F GT3は)いいクルマですし、タイヤもいいですから、このふたりなら戦えると思う。つねに1位を狙って頑張りたいと思います」