F1ロシアGPでダニエル・リカルドの右リヤブレーキに問題が起きたのは「とても不可解」だとレッドブルF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは語っている。
リカルドは、ロシアGPのレース序盤、セーフティカーの出動からリスタートした直後に7番手を走行していたが、右リヤブレーキから火が出ているのに気づいて速度を落とした。
レッドブルはリカルドにピットにゆっくり戻ってくるよう指示を出し、右リヤの状態を調べたところ走行を続けることは無理と判断。リカルドはレース序盤でリタイアすることになった。
2週間前のバーレーンGPでは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがアウトラップでブレーキの問題に見舞われ、クラッシュを喫している。
ホーナーはリカルドのブレーキ問題を調べるつもりだが、初期の徴候はバーレーンGPでのフェルスタッペンの問題とは異なった要因であることを示唆していると述べた。
「同じような結果となっているが、違う問題だ。だから我々はその原因を解明する必要がある」とホーナーはレース後、記者に語った。
「現時点でいくつかの小さなヒントを得ているが、問題を引き起こした原因に関しては完璧な調査が必要だ」
「ターン2でのわずかな接触のせいか、もしくは他の原因かもしれない。なぜならリスタートの直後に部品が壊れたからだ」
「それ以前はすべてが正常に動いていたので、突然の故障であることは間違いない」
「リスタートの直後に起こるなんて、とても不可解だ」
リカルドは以下のように続けた。
「まだレース序盤だったからセーフティカーの出動と2度のスタートがどれほど影響を与えたのか分からないけど、チームは当然それを調べてくれる」
「イライラするよ。日曜日はレースのために準備を重ねて、レースで力を尽くせるようにアドレナリンを貯めていたのに、今日は本当にすぐに終わってしまった」
レッドブルはアクシデント後にブレーキバランスをフロント側にするようフェルスタッペンに指示を出したが、ホーナーはそれは念のためだったと語った。
「レース中のマックスに何も落ち度はなかった」とホーナー。
「我々はただリヤブレーキから少しパワーを取り込むために予防策を張っていただけだ」
フェルスタッペンはグランプリを単独走行して5位で終え、フォース・インディア勢を楽々と抑えたが、優勝したメルセデスのバルテリ・ボッタスからは1分以上の遅れをとった。
「マックスは実際とても素晴らしい、統制のとれたレースをしたと思う」
「レース後半の彼のペースはさらに尊敬に値する。彼は今日マシンから引き出せるものをすべて出していた」