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JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第2戦富士 予選レポート

2017年05月04日 11:22  AUTOSPORT web

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2017スーパーGT第2戦富士 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
2017 SUPER GT INGING MOTORSPORT
第2戦富 士スピードウェイ レースレポート

◆5月3日(水)<予選>
天候:曇り|コース状況:ドライ

#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山 雄一/坪井翔 4 位

 超満員の富士スピードウェイでSUPER GT第2戦が開催された。若手ドライバーコンビで上位進出を狙うJMS P.MU LMcorsa RC F GT3は坪井翔がQ1を4位で突破し、中山雄一がQ2で5位を獲得。予選後に上位車両のベストタイム抹消により4番グリッドを得ることになった。


 毎年、ゴールデンウィークの恒例イベントとなっているAUTOBACS SUPER GTシリーズの第2戦「FUJI GT 500km RACE」が富士スピードウェイを舞台に開催された。SUPER GTのシリーズ戦でも随一の観客動員を誇る富士スピードウェイラウンドだけあり、予選日から多くの来場者がスタンドを埋めている。

 ニューマシンのJMS P.MU LMcorsa RC F GT3と中山雄一、坪井翔の若手ドライバーコンビという新たな体制で挑むLM corsa。第1戦の岡山国際サーキットラウンドは、初レースながらも予選で4位、決勝でも粘りのレースをみせて8位入賞を飾った。

 SUPER GTのデビューレースとなった坪井は、後半のロングスティントを担当したにも拘らず、冷静なレース展開でライバル勢と遜色ないラップタイムをマークし、今シーズンの躍進が期待される。

 4月8日~9日に開催された第1戦から約1週間後に実施されたオートポリスでのタイヤメーカーテストでは、参加した7台のGT300マシンのなかでトップタイムをマークし、ブリヂストンタイヤとのマッチングや車両のセットアップなどを煮詰めることができ、今戦に臨むことになった。

 連休中に行われる第2戦富士スピードウェイラウンドのスケジュールは、5月3日(水)に公式練習と予選、4日(木)に500kmの決勝レースが組まれている。まず公式練習では、持ち込みのセッティングを確かめつつ車両の状況を確認。

 数回のピットインを重ねてセッティングを詰めていくのがセオリーだが、今戦は持ち込みの状況がコースコンディションとうまくマッチしていたため、大幅な変更は行わずに走行を続けた。

 GT500クラスとの混走となる75分の公式練習が終わり、その後は10分間のみだがGT300クラスだけの走行枠となる。そこで、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3はタイムアップを果たし1分37秒115をマーク。トップから0.058秒差の2番手で公式練習を終えることになり、その後の予選での飛躍に期待が持てる公式練習となった。

<予選>
 SUPER GTの予選はノックアウト方式で実施され、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3のGT300クラスは、Q1でのタイムの上位14台がQ2へ進出することになる。

 14時40分からスタートした予選Q1は、坪井が担当。コースコンディションはドライで、気温は18℃で、路面温度は30℃。正午よりやや陽が陰ってきたこともあり、気温と路面温度ともにそれほど上昇することはなかった。コースインした坪井は、周回を重ね入念にタイヤに熱を入れていく。

 4周を掛けてウォームアップを行い5周目からアタックを開始。まずは1分37秒247をマークし、翌周には公式練習から約0.7秒タイムアップし1分36秒409を記録。このタイムはGT300クラスに出走した28台中の4番手で、まずは第一の目標となるQ2進出を見事に果たした。

 30分のインターバルを経てスタートしたQ2は中山がステアリングを握る。中山も坪井と同様に入念にウォーミングアップ走行を行い5周目に1分36秒301をマーク。翌周には1分36秒183までタイムアップし、12分の予選の最終ラップでさらにタイム更新を狙った。

 コースの後半までベストタイム更新の勢いだったが、タイヤのパフォーマンスがすでにピークを過ぎていたこともありタイムアップは果たせなかった。だが、1分36秒183のタイムで5位を獲得。

 上位車両がアタック中にコースから4輪脱輪したことが発覚してタイム抹消となったため、明日の決勝レースはJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が4位からスタートすることとなった。

 テストと実戦を重ねてきたことにより、チーム全体として初戦の岡山国際サーキットラウンドよりもさらに今回の決勝レースに自信を持っていて、また決勝レースは500kmという長丁場なので、ライバル勢に惑わされることなく、自らのペースを維持してポディウムを狙うことになる。

●ドライバーコメント
<中山雄一選手>

 2週間前に行われたオートポリスのテストで、タイヤの開発やマシンのセットアップも熟成が進みました。まだ、乗り始めたばかりのマシンなのでデータが少ないのですが、良い状態には向かっています。予選Q2では、1分35秒台に入れたかったのですが、最終のアタックではタイヤのコンディションが悪化してしまいタイムアップできませんでした。

 もう少し上位からスタートしたかったのですが、決勝レースに向けてのセットアップも戦略も準備できているので、前戦よりも決勝レースでは良いパフォーマンスを発揮できると思っています。

<坪井翔選手>

 公式練習からマシンは非常に乗りやすく、ペースも良く走れていました。予選はQ1を担当したのですが、4位という結果を得られて最低限の仕事はできたと思っています。

 マシンのポテンシャルとしてはもう少し上位を狙えたかもしれませんが、トップ3のタイムが速かったのですね。初戦の後にはオートポリスでのタイヤテストがあり、多くの距離を走り込むことができマシンやタイヤへの習熟度は増しています。

 なので、気持ちの余裕も生まれてきましたし、ペースも良さそうなので決勝レースが楽しみです。