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アロンソ、初のオーバルで驚愕の体験「全開で攻めたいのに足が言うことを聞かなかったよ!」

2017年05月04日 10:53  AUTOSPORT web

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インディ500参戦のフェルナンド・アロンソが初のオーバルテスト
今年、インディ500に初挑戦することを決めたフェルナンド・アロンソが、インディカーマシンでの初のオーバルテストを終えた感想を語った。最初にコーナーを攻めようとして身体が言うことを聞かなかったこと、スリーワイドのバトルなど想像できないと思ったことなど、いくつかの驚きがあったと明かしている。

 3日、アロンソはインディアナポリス・モータースピードウェイでプライベートテストを行い、ルーキー・オリエンテーション・プログラムを消化、110周を走り切り、最速ラップスピードは222.548mphだった。

「コースは思っていたより狭かった」とテスト終了後、メディアからのインタビューに答えて、アロンソは語った。

「テレビで、メインストレートを3台が並んで走っているのを見ることがあるけれど、いざ実際にマシンに乗ってメインストレートに差し掛かると、あそこであのスピードでいったいどうやって3台並んで走れるのか、想像がつかない」

「(アロンソ走行前にマシンをシェイクダウンした)マルコ(・アンドレッティ)がターン1を全開で走っていたから、僕もターン1でいってみるつもりだった。マシンにその能力があることは分かっているからね」

「ターン1に差し掛かった時、全開で行けると思った。でも足がアクセルを完全には踏み込まなかった。あの時、僕の脳と足が直結していなかった」

「2周目か3周目でいけるようになったけど、1周目には(全開でいけず)、この場所、このマシン、このスピードに対する敬意を感じた。それは素晴らしい感覚だった」

「レーシングドライバーはそういうとき、純粋なアドレナリンを感じる。本当にいい一日だったと思う」

 フレッシュタイヤをすべて使い果たした後、チームは、ベーシックなセットアップ変更、フルコースコーションのシミュレーション、燃費走行、ピットインとピットアウトの練習などをアロンソにさせた。すべてのプログラムをアロンソはスムーズにこなしていった。

 インディカーマシンのシンプルなドライビングを楽しめたとアロンソは言う。

「マシンに乗り込んで、チームから『用意はいいか』と聞かれて、『オーケー』と答え、スイッチを入れて、発進する」

「F1ではマシンを始動するのに6分ぐらいかかる。さまざまなテクノロジーが搭載されているから、チェックし、再チェックし、という手順が必要なんだ」

「いろいろな要素でペースダウンを強いられることがある。でもここではエンジンをかけて走ればいいから、より一層楽しい」

 走行が終わるごとにエンジニアからフィードバックを求められたが、何もかも初めてだったため、マシンやコンディションに関して判断を下すことができなかったという。

「チームから何度も聞かれた。感触はよかったけれど、(初めて走るから)このサーキットがいい時と悪い時、速い時と遅い時の経験がなくて、なんとも言えないんだ」とアロンソ。

「チームはすごく協力的だった。これからいろいろと作業していくことになるし、それが役立つだろう。まだやるべきことは多い。でも今日という最初のステップには満足だよ」