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「49時間ぶっ通しで働いて倒れた」「毎日23時までサービス残業」 労働相談センターに寄せられた「サービス残業怒りの声」

2017年05月04日 09:12  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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長時間労働やサービス残業が働く人を疲弊させている。NPO法人労働相談センターでは、サイト内に「サービス残業怒りの声」という専用ページを設け、劣悪な労働環境に悩む働く人からの声を掲載している。ここ数か月に寄せられた相談をいくつか紹介する。

タイムカードを打刻して残業 上司は「残業するほどの仕事を与えてはいない」

新潟県で営業職に従事する男性は、毎日23時までサービス残業するうえ、土日祝日も出勤する生活を送っている。交通費の支給すらなく、忙しい時には食事すら摂れない。そのため、やつれていき、家庭不和の状況だという。募集要項では、勤務時間は7時半~16時15分、交通費上限無し・残業月30時間・休憩45分だったというから、完全に求人詐欺だ。

島根県で製造業に従事する女性は、始業時間前から仕事をし、休憩時間に稼働することもあるという。ひどい時は、終業まで休憩がないこともある。会社には何度も労基署が入っているが改善されることはなく、上役は業務についての教育は毎日行うが、就業規則についての教育は一切行わないため、女性は

「知らなければいくらでもこき使えると思っている考え方を、どうにかしてほしいです」

と切実に訴える。

また兵庫県で技術職として働く女性は、残業申請をしても許可がおりず、定時でタイムカードを打刻し、やむなくサービス残業をしている。上司からは「残業をしなくてはならないほどの仕事を与えてはいない」と言われ、残業ができない状況にある。しかし業務が滞った際には、「給料もらって雇ってもらっているのだからちゃんと働けよ」「その歳でここを辞めていくところなんてないんだし」などの暴言を吐かれるという。

サービス業で働く人からはプレミアムフライデーへの批判の声

過労により心身の調子を崩してしまった人もいる。都内で印刷・出版関連の仕事をする男性は、終電時間近くまで仕事をする毎日を送る。終電を逃した場合、始発まで仕事をすることが「暗黙の圧力」になっているという。朝になっても帰宅させてもらえず、49時間ぶっ通しで働いた後に倒れ、最終的に精神状態が不安定になったという。

神奈川県の会社員男性からは、職場で疲労のため自殺者が出た状況が書かれている。それでも改善されず、皆は疲れており仕事の効率が悪い状況だという。男性は、

「(自殺者が出るような)状況がいかに異常なのかをなぜ分からないのか、理解に苦しみます」

と会社への怒りを綴る。

また、今年2月から始まったプレミアムフライデーについての不満も挙がっている。山形県で飲食店のアルバイトをする女性は、いつもよりも来店客が多く「精神的に辛くとってもとっても心配で仕方ない」と気持ちを吐露している。サービス業に従事する人は15時に退社することはできず不公平であり、

「プレミアムアングリーフライデーにならぬといいけど(中略)サービス業界に恩恵ないなら意味ない、続かないと思います」

と書いている。

寄せられた相談は、厚生労働省大臣あてにサービス残業反対の署名とコメントを提出される。サービス残業が当然の風潮が改善されることを願うばかりだ。