スーパーGT第2戦富士500kmレースの公式予選、GT500クラスのポールポジションはZENT CERUMO LC500の立川祐路が獲得し、自己の持つ最多ポール記録を22へと更新している。
GT500のQ1は15時にスタート。路面コンディションはドライ、路面温度は20分前のGT300のQ1開始時で30度という状況だった。
セッション開始後しばらくはコースインの動きがない、GT500ではお馴染みのシーンで幕を開けた15分間のQ1。残り10分から次々とマシンがピットを離れていく。
そのなかで、松田次生の操るMOTUL AUTECH GT-Rがコースインした周のダンロップコーナーでオーバーランを演じる。タイヤに悪影響が出ていないか心配されるところだ。
最初にアタックタイムを記録したのはWAKO'S 4CR LC500のアンドレア・カルダレッリで、残り2分の段階で1分28秒305をマーク。カルダレッリはさらに1分28秒241までタイムを詰めるが、これを上回ったのがau TOM'S LC500のジェームス・ロシター、1分28秒127でトップへ。
チェッカーが振られた時点でQ2進出圏内のトップ8に入っていたのは、レクサスLC500の全6台と、MOTUL GT-R、そして野尻智紀のARTA NSX-GTという面々だった。
その後、最終ラップでZENT CERUMO LC500の石浦宏明が1分28秒089でトップ浮上、さらにauのロシターが1分28秒056で首位奪還という動きもあったが、トップ8の顔ぶれは変化せず。
LC500の全6台、GT-RとNSXの各1台がQ2進出を果たした。
■予選Q2:“富士マイスター”立川祐路が唯一1分27秒台突入
12分間のQ2は15時45分に開始。動きが出たのは残り11分を切ってからで、Q1同様にWedsSport ADVAN LC500が先頭でコースへ。ステアリングを握るのは国本雄資の代役を務める山下健太だ。そして他の7台も順次、コースインしていった。
最初に1分28秒台のタイムを刻んだのはWedsSportの山下で1分28秒692。これをWAKO'Sの大嶋和也が1分28秒262で上回り、さらにZENTの立川祐路が1分28秒101でトップへ。
やはりレクサス勢が上位を独占するかと思われるセッション終盤だったが、ここで一気に2番手に入ってきたのはMUTUL GT-Rのロニー・クインタレッリだった。しかもタイムは立川に僅差で迫る1分28秒168である。14~15年王者が意地をみせた。
その後、ZENTの立川が1分27秒825を記録。唯一1分27秒台へ入ってポールポジションの座を確定させた。予選2番手はMOTUL GT-Rのクインタレッリが死守。3番手にWAKO'S、4番手に中嶋一貴の代役として伊藤大輔監督が走ったauがつけた。
ホンダNSX-GT勢で唯一Q2に進出したARTAは小林崇志がステアリングを握り8番手だった。