スーパーGT第2戦は5月3日、富士スピードウェイで公式予選が行われ、GT300クラスでは開幕戦ウイナーの谷口信輝/片岡龍也組グッドスマイル 初音ミク AMGがポールポジションを獲得。GULF NAC PORSCHE 911が2番手に続いた。
■Q1
午前の公式練習から3時間強のインターバルを経て、迎えたスーパーGT第2戦富士の公式予選。GT300クラスでは14時40分から15分間のQ1がスタートしていった。公式練習では1秒以内に18台が入る僅差での争いとなっていただけに、Q1突破もかなり熾烈なものになることが予想された。
各車とも入念にウォームアップを繰り返しながらアタックを開始していくが、まず1分36秒台のタイムに入れてきたのは開幕戦のウイナー、グッドスマイル 初音ミク AMGだ。片岡龍也が好タイムを刻んでいくが、そこに迫っていったのは平中克幸がドライブしたGAINER TANAX AMG GT3、そして藤井誠暢がアタックした公式練習首位のD'station Porscheだ。
3台がタイムを刻んでいくが、さらに後半には松井孝允がアタッカーを務めたVivaC 86 MCや、坪井翔がアタックしたJMS P.MU LMcorsa RC F GT3、さらに峰尾恭輔がステアリングを握ったGULF NAC PORSCHE 911がタイムを上げていく。
このQ1も非常に僅差のなかでの戦いとなったが、トップタイムをマークしたのは平中のGAINER TANAX AMG GT3。片岡のグッドスマイル 初音ミク AMGが続き、メルセデスベンツAMG GT3勢がワン・ツー。3番手には峰尾のGULF NAC PORSCHE 911がつけた。ポルシェ勢はD'station Porscheが6番手と好調だ。また、4番手にはJMS P.MU LMcorsa RC F GT3、5番手にはJAF-GT勢最速となったVivaC 86 MCが続いた。7番手にはショップチャンネル ランボルギーニ GT3がつけている。
一方、波乱となったのは開幕戦ポールポジションのLEON CVSTOS AMG。黒澤治樹がアタッカーを務めたが、惜しくも15番手でQ1突破ならず。また、GAINER TANAX triple a GT-Rやマネパ ランボルギーニ GT3もQ1敗退と、僅差のなかで強豪でも容易にQ1突破はならない厳しい予選を感じさせた。
■Q2
GT500クラスのQ1をはさみ、15時25分にスタートしたGT300クラスのQ2。今回は僅差ということもあってか各チームがQ1に“エース格”のドライバーを投入しており、D'station Porscheのスヴェン・ミューラーやVivaC 86 MCの近藤翼など、初めて予選アタックを担当するドライバーも出走するQ2となった。
そんななか、積極的にタイムをマークしていったのは谷口信輝がステアリングを握ったグッドスマイル 初音ミク AMGだ。谷口は1分36秒156から、さらに1分35秒824までタイムを縮め、これがターゲットタイムになっていった。
この谷口のタイムに挑んでいったのはポルシェ勢だ。開幕戦で3位表彰台を獲得したGULF NAC PORSCHE 911のジョノ・レスター。「レスターは速い」と周囲も警戒するドライバーだが、1分35秒930をマークし、谷口に次ぐ2番手に。さらにスヴェン・ミューラーも、ポルシェワークスドライバーの実力をみせ、初の富士にもかかわらず1分35秒930をマーク。3番手につけた。
しかし、最後まで谷口のタイムを上回るドライバーは現れず、開幕戦ウイナーのグッドスマイル 初音ミク AMGがポールポジションを獲得してみせた。なお、谷口のポールポジション獲得は、2011年第8戦以来となる。
「ベストなタイムは出せたと思う。前回の岡山でポールを獲ることができなかったので、今回獲れて嬉しい」と谷口。
2番手にはGULF NAC PORSCHE 911、3番手にはD'station Porscheと、ポルシェ勢が並んだ。そして4番手にはGAINER TANAX AMG GT3、5番手にJMS P.MU LMcorsa RC F GT3と、GT3勢が並ぶことに。JAF-GT勢の最上位はSUBARU BRZ R&D SPORTの7番手となっている。