DTMドイツツーリングカー選手権は、2017年シーズンに向けたスポーティングレギュレーションの変更が確定したとし、その内容について発表した。
5月5日に第1戦ホッケンハイムが開催される2017年のDTM。今回のレギュレーション変更は主にスポーツとしての側面を強化するためにあるという。
「DTMでは、スポーツとしての関心を集めていきたい。DTMには強力なドライバーたちがおり、ファンはレースで最高のパフォーマンスを体験したいと思っている」とITRチェアマンに就任したゲルハルト・ベルガーは語る。
具体的には、まずドライバーとピットとの無線交信が制限される。無線が使用可能なのはピットレーンに車両が入ったとき、安全を考慮して黄旗が提示されているときとセーフティカーが導入されたときに限られる。
それ以外のピットとドライバーのコミュニケーションは、メインストレートを通過する際のサインボードに限定される。DTMでは、この制限によりドライバーがより自らのリスクを負わなければならないこと、自分自身で判断を求められることを狙っているとしている。
これと関連して、DRSの使用も制限された。DRSが使用するのは12周の間の36回に制限され、ドライバーたちは無線の制限とあわせ、自ら判断してDRSを使用しなければならなくなる。
また、セーフティカー導入後、リスタートが切られる際のフォーメーションが、インディカースタイルの二列フォーメーションで行われることになった。これにより、DTMではリスタート時にさらなる興奮が訪れるという。
予選についても変更が加えられた。今季から、トップ3に対してポイントが加算されることになったのだ。ポールポジションには3ポイント、2番手には2ポイント、3番手には1ポイントが加えられることになり、DTMでは今後予選と決勝で双方にベストなセットアップをチームが見つける必要があるとしている。