ブラッドリー・スミスは、オースティンでKTMがマシンに導入した新しいフロントカウルは前途有望であり、彼がヤマハで使用していたウイングレットとは「完全に違う」コンセプトであると語った。
MotoGPの各マニュファクチャラーは、ウイングレット禁止により失われたフロントダウンフォースを補うために、2017年に向けて新しい空力カウルを開発してきた。
MotoGPクラスに新規参戦するKTMは、規制無く新型カウルを使用できる唯一のマニュファクチャラーであり、オースティンでRC16の新型カウルを初めて披露した。
スミスとポル・エスパルガロはアメリカGPで新型カウルをおのおの1回使用したが、スミスはKTMのアップデートは、昨年彼がヤマハ・テック3で使用していたウイングレットと異なり、より効果的であると語った。
「僕らのマシンの最大の問題は、かなりウイリーしてしまうことなんだ」とスミス。
「(このカウルは)昨年ウイングレット付きのマシンに乗っていたときより、大きな違いを感じている」
「全く異なるコンセプトで、走りにすごく役立ちそうだ。(オースティンでは)少なくとも0.5秒。それは僕が昨年成し遂げた以上のことだよ。これは助かるね」
KTMは、アメリカGP前にムジェロでテストライダーのミカ・カリオで新型カウルを試したが、スミスは「加速」にだけ焦点を当てたら、新型カウルはハンドリングに影響しないと語った。
「僕らにはこういった種類の物事を研究して、まとめる優秀な空力チームがいるんだ」
「それは、KTMの素晴らしいところのひとつだよ。彼らは実際、研究すべきことを研究してサーキットに持ち込んだ。それが上手くいっている」
一方、チームメイトのエスパルガロは予選で新型カウルを装着した状態でクラッシュしたが、新型カウルは「ストレートでかなり安定感があったよ」とオースティンのでこぼこ道には特に役だったという。
「特にバンプがあって、いくらか風がある今回のストレートには本当に効果的だった。かなり改善されたと感じたよ」