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指原莉乃はなぜ年上男性MCと相性が良い? 相手の懐に入る“会話術”

2017年04月30日 17:33  リアルサウンド

リアルサウンド

HKT48『バグっていいじゃん』TYPE-A

 テレビ番組の春の改編に伴い、4月より新たに指原莉乃がMCを務める番組が始まった。


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 今年で4年目に突入した後藤輝基(フットボールアワー)との『HKT48のおでかけ!』(TBS系)はそのままに、同じく後藤との相性が際立つ『徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました』(日本テレビ系)はゴールデンタイムに昇格。新番組には、今田耕司と特殊なあるあるを探っていく『こんなところにあるあるが。土曜あるある晩餐会』(テレビ朝日系)、リリー・フランキーと深夜の街を徘徊する『真夜中』(フジテレビ系)、5月からは指原がチェアマンとなり、アイドルグループを取り上げていく『この指と~まれ!』(フジテレビ系)がスタート。特番の『さし旅』(NHK総合)、準レギュラーのポジションにいる『ワイドナショー』(フジテレビ系)、『有吉反省会』(日本テレビ系)などを合わせると、更にその本数は増える。中でも、これまでの彼女のレギュラー番組において、斬新かつ異色の存在感を放つのが『真夜中』だ。


 その理由は、指原のレギュラー番組には珍しいロケ番組であること。2013年より放送していた『指原の乱』(テレビ東京系)は、共演者の福田雄一を含む、多くの大人を巻き込み翻弄しながら、様々な企画を立案・挑戦していく番組だ。かつて、指原本人が、番組内でファンから好評を得ていると話していたほどに、バラエティに富んだ画期的な番組であった。テロップが一切なく、ファッショナブルな印象を与える『真夜中』とはテイストは違うものの、ロケ番組であること、大人に教えられながら彼女が成長していく様は、似通った番組コンセプトを感じさせる。


 さらに、リリー、福田と共通しているのは、指原が年上の男性共演者と相性が良いということだ。昨年、指原が選抜総選挙において至上初の連覇を果たしたのは有名な話であるが、その多くの得票数を支えるのが年配層。「私のファンの人って変わった人が多いというか。余生を楽しむために、指原を応援している。だから、総選挙出て欲しいという人が多いですね。お金使う場所がないから」と、『おでかけ』にて今年ラストとなる総選挙へのファンの反応を明かしていた。昨年、彼女がグランドプリンスホテル新高輪で開いたディナーショーの客層も40~50代の男性であった。『ワイドナショー』での松本人志との話の掛け合いも、出演を重ねる毎に歯車が噛み合ってきているのを感じる。遡ると、指原は『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラーであった。タモリにも気に入られていた彼女は、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の出演前にはタモリの楽屋で話をすることも。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)最後の「ビストロスマップ」のゲストにタモリが出演した際には、指原が主催の「月曜いいとも同窓会」を開催したことが明らかになった。


 スキャンダルを経験し、酸いも甘いも知った彼女は、それを逆転力に変え、現在の不動の地位を獲得した。タモリとの関係性にもあるが、指原は相手の懐に入るのが上手い。フランクに相手と会話のキャッチボールを交わす。自身の弱みを理解したうえで、それを会話の武器に変える。『真夜中』を観ていても、リリーを相手に気兼ねなく疑問をぶつけているのが分かる。喋れば高確率でホームランを打つ彼女が、さらに本領を発揮するのがロケ番組のようなフリートークの場だ。指原が芸能界の先輩や年配層から気に入られる理由には、彼女の会話術があることが見えてくる。(渡辺彰浩)