ホンダは4月30日付けで、2018年から現在のマクラーレンに加え、ザウバーF1にもパワーユニットを供給することを正式発表した。
ザウバーからの申し入れにより検討を進めてきた結果、ホンダは2018年から同チームとのカスタマー契約を結び、パワーユニットを供給することを決定、エネルギーマネージメント技術の研鑽とパワーユニットの競争力向上をさらに加速するという。
本田技研工業株式会社 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長の森山克英氏は、供給先を2チームに増やすことで、開発を推進し、パフォーマンス向上を目指し、できるだけ早くF1トップの座に就きたいとのホンダの思いを語った。
「2015年からのマクラーレンとのパートナーシップに加えて、来年からザウバーへのカスタマーパワーユニット供給を開始することは、ホンダのF1活動における新たなチャレンジとなります」と森山氏。
「2チーム供給によるメリットを最大限に活かせるよう、開発を行っているHRDさくらと英国ミルトンキーンズの活動拠点双方の体制を強化し、ファンの皆さまに強いホンダを一日も早くお見せできるよう、これからも挑戦を続けてまいります」
2015年にマクラーレンとホンダのパートナーシップが復活し、今年で3年目を迎えるが、独占契約により開発作業が限られていることもあり、思うようなパフォーマンスの向上が見られていない。当初はホンダとの独占契約にこだわっていたマクラーレンも、カスタマーチームの増加による開発上のメリットを認め、他との契約のサポートをすると明言していた。