今月25日、ヨルダン川西岸地区(ウェストバンク)の動物園を学校の遠足で訪れていた9歳少年が、クマに襲われ腕の一部を失った。少年は柵を乗り越えてクマの檻に近づいており、警察が事故当時の詳しい状況を調べている。
ヨルダン川西岸地区北部にあるカルキリヤ動物園(Qalqiliya Zoo)を遠足で訪れていたのは、トゥルカーム地域に住むパレスチナ人の少年で、エサを与えようと檻に手を入れたところクマに襲われてしまった。少年は檻の前に設置されていた柵を乗り越えており、クマは少年の腕を噛みちぎり食べてしまったという。
少年はカルキリヤ病院に搬送された後、ナブラスにあるナジャーフ大学病院へ転院したものの、その後の容態については公表されていない。
カルキリヤ動物園は1986年にオープンし、約170頭の動物を飼育している。現在は閉鎖されており、警察は事故の詳しい捜査を進めている。事故を受けてパレスチナ教育省も独自に調査を始めており、動物園への学校遠足はしばらくの間中止されるようだ。
見学者の不注意で起こる動物園での事故はあとを絶たない。中国では今年1月、
囲いを越えてトラの放し飼いエリアに侵入した観光客が、トラ3頭に襲われ死亡した。 また昨年にはセイウチとの2ショットを試みた見学者がプールに引きずり込まれ溺死していた。
出典:http://www.maannews.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)