フェニックス・レースウェイで開催されているインディカー・シリーズ第4戦。28日に行われた予選は、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がポールポジションを獲得し、シボレー勢がトップ5を独占した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、ホンダ勢最下位となる18番手と苦しい予選となった。
今シーズン初のオーバルレースは、2月に合同テストも行われた1.022マイルのショートオーバルを持つフェニックス・レースウェイが舞台。プラクティス走行から激しい風に見舞われ、夜11時に予選を迎えた。
くじで決まった順番で2周の平均速度で争われる予選。昨年のポールシッター、カストロネべスがレコードラップを記録する走りで2年連続でポールポジションを獲得した。
9番目のアタックとなったカストロネべス。2周目には18.8701(194.975mph)のレコードを記録する素晴らしい走りを披露した。
「素晴らしかったと伝えたいよ。素晴らしいチームの努力、そしてシボレーも本当に速かった。チームメイトのためにもいつも言っているんだ。彼らはとてもタフだよ。みんな、お互いにプッシュしあっている。しかし、今回は3号車がポールを獲得できて本当にうれしいね」とカストロネベス。
2番手にはチームメイトのウィル・パワーが続いた。
「トラック上が埃っぽかったので、2番目のアタックは少し難しかったね。だから、最初のラップは非常に自信がなかった。クルマは本当に良かったよ。エリオは僕よりも少ないダウンフォースでアタックしたんだ。彼はとても速かったよ」とパワーはチームメイトを称えた。
怪我のため前戦を欠場したJR.ヒルデブランド(エド・カーペンター・レーシング)は、キャリアベストとなる予選3番手を獲得。
4番手はプラクティスでトップだったジョセフ・ニューガーデン、5番手にシモン・パジェノーとペンスキー勢が続き、予選トップ5はシボレー勢が独占した。
ホンダ勢最上位は、6番手のトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)。6番目のアタックだった佐藤琢磨は、スピードが伸びずホンダ勢最下位となる18番手となった。