スペインGPから、F1マシン上のナンバーとドライバー名をよりはっきりと表示することが各チームに義務付けられるが、その新規則の詳細が明らかになった。
25日にF1ストラテジーグループおよびF1コミッション会合が開催された後、FIAは、いくつかの合意事項について発表した。そのなかに、スペインGP以降、ドライバーの名前とナンバーをマシンにより明確に示すことが、スポーティングレギュレーションによって厳しく定められるという項目があった。
こういった主旨の規則はすでにあるものの、厳格な形での強制はされてこなかった。しかし、観客とテレビ視聴者へのサービス向上に努める上で、F1上層部は今回の決定を下した。
現在のスポーティングレギュレーション第9.2条では、「ナンバーはマシン前方から、さらにドライバーのクラッシュヘルメット上に、明確に見える形で表示しなければならない」「ドライバーの名前はボディワーク外側に、明確に判読できる形で表示しなければならない」と定められている。しかし、F1レースディレクター、チャーリー・ホワイティングはチームに通知を行い、この件についてより詳細なガイドラインを示した。
ホワイティングからの通知には、表示サイズ等が指定されており、レースナンバーのサイズは縦が最低230mm、太さは最低40mmで、ドライバー名の表示は縦が最低150mm、太さは最低30mm、それぞれ背景色とのコントラストがはっきりとした色を使用しなければならない。
ドライバー名は公式タイミングモニターで使用されている略称(たとえばルイス・ハミルトンはHAM、セバスチャン・ベッテルはVETなど)を使用することも許される。
スペインGPでこの新規則に従っていないと判断されたマシンに関しては、スチュワードに報告されるということだ。