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気になるレース専用メカ&パーツ:進化し続けるスーパーフォーミュラのリヤジャッキ

2017年04月28日 13:12  AUTOSPORT web

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昨年も、スーパーフォーミュラのタイヤ交換用ジャッキを紹介したが、その後も着々とジャッキは進化しつつある。

 スーパーフォーミュラの戦いが熾烈になって、タイヤ交換のためのジャッキの上げ下ろしで稼ぐわずかなタイムがレース結果に大きな影響を及ぼしかねない状況になっているからだ。

 また、スーパーフォーミュラは厳しいワンメイクカテゴリーであり車両に独自の工夫を加えられないので、メカニックたちのモノ造り力のはけ口がなくなり、周辺ツールが腕の見せどころになっているせいでもある。

 今回は、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGで見つけたリヤジャッキを紹介する。これまでメカニックたちの工夫はフロントジャッキに向きがちでリヤジャッキは単純なテコ型が多かったが、これはフロント同様ワンタッチリリース式になっている。

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こうやって構えてピットインを待つ。


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ピットインしたら素早くジャッキをリヤのジャッキアップポイントに差し込む


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体重をかけて持ち上げる。


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タイヤ交換が終わりレバーを押し下げると、ジャッキはこのようにダウンするので素早く引き抜く。


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手前に右手で使うリリースレバーがあり、中央のT字型は左手用のハンドル。実戦での使いやすさがよく考えられている。


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従来型の単純なテコ型ジャッキとクイックリリース型ジャッキ。


メカニックたちもともに闘っているという雰囲気が伝わってくる”作品”だ。この仕掛けがどれだけ役立つのかはわからないが、メカニックたちがコンマ何秒でも作業時間を縮めようと知恵を絞り設計して作っている姿を想像するとワクワクしてこないだろうか。

 実は他のチームにもさまざまな作品がある。またの機会に紹介しよう。