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「ホンダF1のトラブルが100パーセント解決したことを願う」。バンドーン、対策の効果に期待

2017年04月28日 08:22  AUTOSPORT web

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2017年F1ロシアGP木曜 ガレージで準備が進められるストフェル・バンドーンのマクラーレンMCL32
マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが、チームは本来プレシーズンテストで完了しておくべき作業を今も行っていると明かした。バーレーンではパワーユニットのトラブルが多発したが、今週末のロシアGPに向けてとられた対策が奏功することを彼は願っている。

 マクラーレンとホンダのパートナーシップが復活して3年目を迎えるが、今年はバルセロナでのプレシーズンテストからトラブルが相次ぎ、プログラムを消化できないままに開幕を迎えた。その結果、実戦でも問題が頻発し、第3戦終了時点でチームはノーポイントでコンストラクターズランキング最下位に沈んでいる。

 バーレーンGPの期間とその後の合同テスト初日までは毎日パワーユニットのERSにトラブルが発生したが、テスト最終日は事態が好転し、バンドーンは大きな問題に阻まれることなく81周を走行、全体の4番手タイムを記録した。

 いいテストデーを過ごすことができたと喜んでいるバンドーンだが、その日に行った作業は「バルセロナでやっておくべきものだった」とも述べている。

「冬季テストでは走行時間を大量に失ったので、いろいろな面で挽回していく必要がある」とバンドーン。

「テストで終えているべきことを、レースウイークエンドの週末にやっている。そういうものがまだいろいろあるんだ」

「(バーレーンテスト最終日には)普通の一日を過ごせたからよかった。あれほど多くの周回を重ねることができたのは、久しぶりだと感じたよ」

「あの日、たくさんのことを学べた。一日のなかで何のトラブルもなかったのは今年初めてだからね」

「セットアップ変更の作業をたっぷりやって、今のパッケージについての理解を深めることができた」

「マシンのパフォーマンスをどこから引き出せるのか、調べる上でかなり役立った」

 ロシアGPではシャシーとパワーユニットの両方になんらかの改良が施されるものの、中心になるのはシャシー側だとバンドーンは語った。

 しかし、バーレーンではMGU-Hのトラブルで決勝をスタートすらできなかったバンドーンは、今週末、信頼性の面で改善したMGU-Hのコンポーネントが導入されることで、スムーズな週末を送れることを期待している。

「(バーレーンテストでは)いくつかエンジンに関して新しいことやセッティングなどを試した。それによって問題が100パーセント解決したのかどうか、最終的な判断についてはまだ聞いていないけれど、今週末、マシンに新しいパーツがいくつか導入される」とバンドーン。

「あの問題は解決したと断言できるといいね。(テストの後に)毎日、ああいう(スムーズな)日にしなければならないと僕は言った。一日だけじゃだめなんだ。テストから学習したことを今回役立てて、スムーズな週末を送りたい」