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GT500はレクサス連勝なるか。GT3が強そうなGT300。GWスーパーGT第2戦富士の見どころ

2017年04月27日 14:32  AUTOSPORT web

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レクサスLC500はトップ6を独占する圧巻の強さ
スーパーGT500クラスのパワーバランスが大きく揺らいだ開幕戦の岡山。その衝撃もまだまだ冷めないところだが、来週、5月3~4日には富士スピードウェイでスーパーGT第2戦が開催される。ゴールデンウイーク恒例の500kmレースは、今年も見どころの多い1戦となりそうだ。

■レクサス上位独占か。ホンダ、ニッサンが一矢報いるか
 車両規則が一新され、今年からレクサス、ホンダ、ニッサンが新型車両を投入しているスーパーGT500クラス。開幕戦を圧倒的な速さと強さで制し、トップ6を独占したレクサスLC500勢が第2戦の富士スピードウェイでも大本命になる。しかし、レクサス陣営としては2013年以降、富士での勝利はなく、ここ数年、富士を得意としているのは、ニッサンGT-R陣営。

 それでも、開幕戦で上位に並び、ウエイトハンデを搭載した状態ではあるが、レクサス6台はどのチームも勝てる見込みがあるくらい、今年のLC500は強い。この第2戦富士でも優勝候補筆頭。スタートからフィニッシュまで、6台がテール・トゥー・ノーズのバトルを繰り広げる可能性は充分にある。

 そのレクサス陣営に速さが戻り始めたホンダNSX-GT勢、そして富士と長距離戦を得意とするニッサンGT-R勢が反撃の狼煙を上げるかが見どころになる。

 ホンダ勢は開幕戦でレクサスに肉薄する速さを見せたものの、その開幕戦で起きた電装系トラブルを解消できているかが焦点。同一パーツを使用するスーパーフォーミュラ開幕戦では目立ったトラブルがなかった点は好材料と言える。

 ニッサン勢は原因不明の不調で今のところ速さでレクサス、ホンダの後塵を拝している。だが、通常よりレース距離が長いこともあり、23号車MOTUL AUTECH GT-RのNISMOを中心に、得意のピットワークとレース戦略が決まれば、上位進出も不可能ではない。

 また、ドライバー面では19号車WedsSport ADVAN LC500の国本雄資、36号車au TOM'S LC500の中嶋一貴がWEC世界耐久選手権出場のため欠場。代わって19号車は山下健太が、36号車は伊藤大輔がステアリングを握る。特に伊藤は、今年スーパーGTをドライバーとして戦うのは、この1戦限りの予定なので、その走りはファンならずとも要チェックだ。

■ストレートはGT3、戦略はJAF/マザーシャシー。混迷極めるGT300

 JAF-GT、マザーシャシー、FIA-GT3がしのぎを削るGT300クラスは例年どおりの混戦模様となりそう。開幕戦ではメルセデスAMG GT3勢が上位を席巻したが、これはコース特性との相性が良かったことも要因のひとつ。

 第2戦の舞台となる富士スピードウェイは岡山国際サーキットとは異なり、長いストレートを持つ高速サーキット。岡山を制した谷口信輝も、優勝会見で「次(第2戦富士)からのコースでは苦しくなると思う」と慎重なコメントを残している。

 4月20日にGTアソシエイションから発行された第2戦の参加条件(BoP)を見る限り、今年もGT3勢がストレートスピードで優位に立つ構図は変わりそうにない。ニッサンGT-RニスモGT3やポルシェ911 GT3 R、ランボルギーニ・ウラカンGT3といったマシンたちが、持ち味を発揮することとなりそうだ。

 対するJAF-GT、マザーシャシーのアドバンテージは、やはり燃費。今年の第2戦も最低2回のピットインが義務付けられる見込みで、GT3勢と比べピット作業の短いJAF、マザーシャシー勢は戦略面で幅を持たせることができる。

 ストレートスピードで勝るGT3と戦略面でアドバンテージがあるJAF、マザーシャシー。しかし、その差はわずかであり、優勝チームの予想は困難。110周の決勝レースでは、一度も目を離せない緊迫した争いが繰り広げられそうだ。

■恒例のGW富士GTは、予選日は終夜オープン
 国内モータースポーツの恒例となっているゴールデンウイークのGT戦。今年も予選が行われる水曜夜から木曜朝まで、サーキット場内での滞在がOK。テントを持参してのキャンプスタイルで、決勝前夜を楽しむことができる。

 また、決勝日には人気アイドルグループ『AKB48 Team8』の太田奈緒さんが富士スピードウェイに来場。500km、100周に渡る決勝レースのチェッカーフラッグを振るゴールフラッグマーシャルを担当するので、こちらもお見逃しなく。

 さらにはさまざまな賞品が当たるスタンプラリー「フジスピウォークイズ」や、キッズスクエアではエアー遊具「ふわふわ」などお子様向けのアトラクションも充実。第12期の新生クレインズが今回のスーパーGTで初レースを迎えてお披露目されるなど、サーキットの各所でたくさんのイベント開催が予定されている。

 情報を見逃さないためにもサーキット各所で販売される公式プログラムの入手は必須だ。買って損なし。お気に入りのドライバーからサインを貰う際にも活躍するはずだ。

 直前情報など、詳しくは富士スピードウェイのサイト(http://www.fsw.tv/motorsports/race/01/super-gt-500km-index.html)やサーキット各所で販売される公式プログラムのチェックすることをオススメする。