マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、今週末のロシアGPでは、チームにとって今季初の2台完走を目指したいと語った。
2017年シーズンのマクラーレン・ホンダはトラブルが相次ぎ、ここまで2台揃っての完走は果たしていない。アロンソは3戦すべてリタイア(バーレーンは14位完走扱い)、ストフェル・バンドーンは開幕戦オーストラリアでは13位でフィニッシュしたものの、中国はリタイア、バーレーンではスタートできずに終わった。
バーレーンではパワーユニットのMGU-Hにトラブルが相次いだが、ホンダはグランプリ後のバーレーンテストで、暫定的な措置を施し、2日目にはトラブルなくバンドーンが走ることができた。ホンダはロシアGPでは信頼性の面で修正したMGU-Hを2台に搭載するものと考えられている。
「ソチ・オートドロームは、いろいろなチャレンジを突き付けてくる、面白いサーキットだ。2017年の新しい規則(による新しいマシン)で走るので、全く異なる形で取り組むことになるだろう」とアロンソがロシアGPを前に語った。
「たとえば、去年はターン3はトリッキーで、極めて正確な走りが要求された。マルチエイペックスの左コーナーで、優れたマシンバランスとコントロール力がなければ、コーナー半ばで態勢を崩してしまうんだ。でも今年はあそこをほぼ全開で抜けるような感じになるだろう。このサーキットでマシンの感触がどう変わったか、確認するのが楽しみだよ」
「少しカーブした長いストレートが2本あり、高速コーナーもあるので、今の僕らのパッケージにとっては楽なサーキットではない。でも僕らのマシンはバランスはとても優れているから、このサーキットで特徴的な90度コーナーではうまくやれるのではないかと思っている。テクニカルなシティサーキットで、全体的にかなり高速でワイドだ。そのため、バトルができるし、オーバーテイクのチャンスも十分ある」
「この数戦、信頼性の問題が続いたから、ソチでは、何よりも2台そろって完走することができれば、ポジティブな結果といえるだろう。バーレーンのテストの状況を見守ってきた。マシンとパワーユニットに関して多数の貴重なデータを集めることができたので喜んでいる」
「マクラーレン・ホンダの全員が、できるだけ早く進歩を実現するためにこのデータを活用しようと、懸命に努力している。シーズンは長いが、フライアウェイもあり、レースとレースの間隔が短く、開発を進めるのが簡単ではない。だからこそ、テスト最終日にたくさん周回を重ねられたことは、僕らにとってとてもポジティブな出来事だし、これが今後数戦に役立ってくれるだろう」