気がつけば今週末は3回目のプレミアムフライデー。実施する企業とそうでない企業に大きな断絶が生まれているが、4月28日はどのようなフライデーになるのだろう。
ジャストシステムは4月26日、「『プレミアムフライデー』に関する調査」の結果を発表した。調査は4月21日~24日、20~60代の男女1057人を対象にインターネットで行った。
認知率96%だが「早く退社することが出来た」は1割のみ
プレミアムフライデーの認知率は95.6%と非常に高い。しかしこの施策を推進している企業は11.4%に留まり、現在実施していない企業は77.9%にものぼる。
2月と3月の結果を比べてみても「15時退社を実行できた」と回答したのは4.0%と3.7%。「早く退社することが出来た」と回答した人の合計も12%と11.9%で、「そもそも早く帰ろうと思っていなかった」が64.7%と64.5%でとあまり芳しくない結果となっている。
また「早く退社するために行ったこと」については「朝早く出社して仕事を調整した」(36.2%)、「前の日に多めに残業して仕事を調整した」(38.3%)、「自宅に持ち帰って仕事を調整した」「翌週に仕事を持ち越した」(同29.8%)という本末転倒な回答が目立った。
プレミアムフライデーが「職場で話題」も3割から2割にダウン
4月のプレミアムフライデーについて聞くと、早く退社したいと答えた人の合計は18.1%で、「とくにいつもと退社時刻は変わらないと諦めている」は37.3%となっている。そもそもプレミアムフライデーという施策に対して「月末と言う条件を変えた方がいい」と思っている人は56.4%となっており、不満を抱えている人が多いようだ。
また、プレミアムフライデーは今後浸透するかと思うか、という質問に対して「なかなか浸透しないと思う」(24.5%)、「浸透するのはかなり難しいと思う」(39.4%)、「一切浸透しないと思う」(24%)と合計87.9%が普及しないのではと答えている。
実際、開始当初の2月でも「『プレミアムフライデー』が職場で話題になった」という人は31.5%。今回については19.7%にまで下がっている。このまま忘れ去られて形骸化してしまう、ということもあり得そうだ。