6月17日からWOWOWで放送される『連続ドラマW 宮沢賢治の食卓』の追加キャストが発表された。
宮沢賢治の青春時代を、賢治が愛した食やクラシック音楽を通して描く作品。これまでの発表では、賢治役を鈴木亮平、病魔に侵された妹・トシ役を石橋杏奈が演じることが明らかになっていた。
今回出演が発表されたのは、賢治の親友となる音楽教師・藤原嘉藤治役の山崎育三郎、賢治に惹かれていく小学校教員・櫻小路ヤス役の市川実日子、賢治の母・イチ役の神野三鈴、厳格な父・政次郎役の平田満。さらに柳沢慎吾、おかやまはじめ、竹財輝之助、井之脇海、犬飼直紀らも出演する。あわせて同作のポスタービジュアルが公開された。
■山崎育三郎のコメント
「宮沢賢治の食卓」藤原嘉藤治役の山崎育三郎です。嘉藤治は音楽教師であり、賢治の良き親友です。
自由奔放な賢治に振り回される事もありましたが、嘉藤治にとって賢治の天性の才能は憧れでした。
音楽家としては、嫉妬する時もありましたが、賢治との出会いが嘉藤治の人生を変えていきます。
今では、親友・賢治役の亮平さんが愛おしくてしょうがないです。そして今回、音楽教師・嘉藤治は、ピアノを弾くシーンがとても多く、芝居以外の時間はピアノの猛特訓でした。ピアノシーンも見所です!!
■市川実日子のコメント
大正という時代に、一風変わった宮沢賢治さんと出逢い、当時の女性として独特の感性の持ち主だったヤスは、人間的好奇心と強い肯定感が生まれたのではないかと思います。人と人が出会う、喜びと戸惑いと哀しみ。
今、撮影を通して、たくさんの感情を教えていただいています。
初めての花巻の言葉は、なんともかわいらしく、難しい。この作品の賢治さんは、生きていくのに大事なことってなんだろう?という素朴な疑問へ、明るく軽やかに答えてくれるような予感がしています。
■神野三鈴のコメント
足元にころがる石から宇宙まで想像の翼を広げ、すべての命に光と尊さを見つけた宮沢賢治。
その賢治を大らかに優しく演じる鈴木亮平さん。私が演じる母イチは、そんな賢治を産み静かに見守る花巻の大地や自然のようなそんな存在でありたいと願っています。
物語を創る喜びに溢れた御法川監督のもとに集まった素晴らしいスタッフ キャストの皆さんと人として愛に悩み苦しみ、喜びを生きた賢治の物語を皆様にお伝えできたら、、。
そして、またあらためて賢治が残した作品にふれるきっかけになって頂けたら幸せです。
■平田満のコメント
宮沢賢治の父、政次郎をやるにあたって御法川監督から言われたことは、単に厳しい封建的な父親ではないということです。
家長として威厳は保ちつつ、家族を愛し、人々への思いやりも持ち合わせた男にしてほしいとも言われました。
この温かな心やさしい物語にふさわしく、人間味にあふれた、実在感のある父親像を造形できたらうれしいです。
厳しい現実と賢治の求める理想の橋渡しの役目もあるのかな、とも思います。決して大上段に構えることなく心洗われる美しい物語を、共感をもってご覧いただけたら幸せです。