寺山修司原作の映画『あゝ、荒野』のイメージビジュアルが公開された。
公開されたビジュアルは、生前の寺山とも親交のあった写真家・森山大道が撮影したもの。新次役の菅田将暉、バリカン役のヤン・イクチュンを新宿で撮り下ろしたビジュアルになっており、アートディレクターは町口覚が務めた。
森山は同作について「いまふたたびの『あゝ、荒野』。スクリーンで戦う新宿新次とバリカン建二、すこぶる健在でカッコイイ!」とのコメントを寄せている。あわせて同作が2部作となり、前篇が10月7日、後篇が10月21日から公開されることも明らかになった。
2021年の新宿を舞台にした『あゝ、荒野』は、詐欺に明け暮れる新次と、吃音と赤面対人恐怖症に悩むバリカンこと健二がボクシングジムで出会い、奇妙な友情を育む様を描いた青春物語。菅田、ヤンに加え、木下あかり、山田裕貴、木村多江、ユースケ・サンタマリアらがキャストに名を連ねる。監督は岸善幸。
■森山大道のコメント
寺山修司さんが、フイと何処かへ行ってしまってからもう30余年。
でも名作小説『あゝ、荒野』を中立ちとして、寺山さんとぼくのお付き合いはまだ続いている。写真集で、本で、ステージのポスター撮影で。
そして、いまふたたびの『あゝ、荒野』。スクリーンで戦う新宿新次とバリカン建二、すこぶる健在でカッコイイ!