2017年のF1レギュレーション変更によって登場したTウイングとシャークフィンを来季は「厳しく制限する」ことで合意したとFIAが発表した。
25日にF1ストラテジーグループおよびF1コミッション会合が開催された後、FIAは、2018年のF1レギュレーションに関するいくつかの修正および追加について合意し、これについて世界モータースポーツ評議会の承認を求めると発表した。
その項目のなかに、以下が含まれていた。
「“Tウイング”と“シャークフィン”を含むデザインを厳しく制限するため、エンジンカバーに関するレギュレーションの文面を変更した」とFIAの声明に記されている。
規則の抜け穴を利用する形でいくつかのチームが導入しているTウイングとシャークフィンは、美観の面で不人気であるとともに、メルセデスのTウイングがたびたび走行中に脱落していることから安全面の懸念も生じている。バーレーンGPではバルテリ・ボッタス車から脱落したTウイングをマックス・フェルスタッペンが踏み、フロアに大きなダメージを負った。
FIAは、今回の会合で決定した、他のいくつかの事項についても発表している。
スペインGP以降、ドライバーの名前とナンバーをマシンにより明確に示すことが、スポーティングレギュレーションによって厳しく定められる。
また、これまではF1ストラテジーグループ会合に出席するのは、FIA、商業権保有者、代表6チームだったが、今後はメンバー以外のチームも招かれるという。
2018年の規則変更については、オイルを燃料として使用されないような手段を講じ、グランプリ中、パワーユニットが使用できるオイルの仕様は1種類のみとすること、赤旗中断後の決勝スタートにはスタンディング方式を採ること、ピレリが2018年用ウエットタイヤ開発のために以前のマシンを使ってテストすることを許可することについても合意、今後、世界モータースポーツ評議会の承認をもって正式に決定する。
また、来季F1マシンに導入予定のコクピット保護デバイスとして、“ハロ”ではなく“シールド”の採用を優先的に考え、テストを行っていくことについても合意している。