メルセデスの小型車戦略を担う“NGCC(ニュー・ジェネレーション・コンパクト・クラス)”の1台として、Aクラスをベースに全高1.55m以下のコンパクトなボディサイズのSUVとして国内7モデルのSUVラインアップのボトムエンドを担当する『GLA』が、SUVのオフロード特性を強調したデザインと機能にアップデート。4月19日より発売開始となっている。
今回モデルチェンジを受けた新型『GLA』のエクステリアは、メルセデスSUVの多くに採用されているパンチドグリルや、さらに強調されたフロントフォグランプ、そしてアンダーガードがデザインモチーフとなっているフロント/リヤバンパーなど、SUVのオフロード特性を主張するデザインを採用。
さらに、リヤコンビネーションランプは新型Eクラスにも採用されている満天の星空の輝きを想起する『クリスタルルック』を採用し、革新的なリフレクターテクノロジーにより後続車からの視認性を高めるだけでなく、状況によって発光量を調整することで眩惑を防ぐという、最新の機能にアップデートされた。
また、定評のある2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTターボを最適化し、最高出力184psと最大トルク300N・mを発生する新規パワートレーンを搭載した「GLA 220 4MATIC」を新たにラインアップに追加。
可変トルク配分型の四輪駆動システム『4MATIC』は、通常はほぼ100%前輪駆動で走行し、状況に応じて効率的に後輪にトルクを配分。急勾配の下り走行の際、アクセルとブレーキを自動制御して車速を自動調整しドライバーがステアリング操作に集中できるDSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)や、ステアリング舵角、登坂角、車両傾斜角、方角をCOMANDディスプレイに表示し現在の車両状況が一目でわかる、実用的で遊び心のある『オフロードスクリーン』を装備し、SUVとしての性能をさらに高めている。
このモデルチェンジと合わせて、AMGブランドの『メルセデスAMG GLA 45 4MATIC』もデザインを刷新。AMGツインルーバーと大型化したエアインテークが特徴的な最新のメルセデスAMGデザインとなり、フロントスプリッターから、サイドスカート、4本のフィンを備えたリヤディフューザーまでシルバークロームで仕上げた、SUVルックを強調するエクステリアとなった。
量産4気筒ターボエンジンとして世界一パワフルなAMG2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力381psと最大トルク475N・mを発生。今回から追加されたRACEモードを含めた『AMGダイナミックセレクト』も標準装備され、トランスミッションのシフトプログラム、エグゾーストシステムを含むエンジン特性、サスペンションの減衰特性、ステアリング特性、3ステージESP、ECOスタートストップ機能が連動して変化する機能を搭載している。
そのほか、自動緊急ブレーキで追突を回避または被害軽減を効果的にサポートする『アクティブブレーキアシスト(緊急ブレーキ機能)』や、長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知して注意を促す『アテンションアシスト』を全車に標準装備した。
価格は1.6リッター直噴4気筒ターボでFFの『GLA180』が398万円。新グレードとして追加され、遅れて9月からデリバリーが開始される予定の『GLA 220 4MATIC』が449万円。受注生産となるトップグレード、『GLA 250 4MATIC』が513万円。そしてAMGモデルの『GLA 45 4MATIC』が792万円となっている。