トヨタ車体は4月25日、チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)として、2018年1月6日にスタートするダカールラリー2018に参戦すると発表した。同社が開発・生産するトヨタ・ランドクルーザー200ベースのラリーカーで市販車部門5連覇へ挑む。
1995年からTLCとしてダカール挑戦を続けているトヨタ車体。今年1月の2017年大会では、初日から市販車部門トップにつけると、投入した327号車、332号車ともに快走し、ワン・ツー・フィニッシュを飾り、市販車部門4連覇を成し遂げた。
そんなTLCは市販車部門5連覇を目指し、通算40回目、南米開催10回目の節目を迎える2018年のダカールに参戦。2台のランドクルーザー200を投入する。
部門5連覇に向けては、今年1月のダカールで指揮をとった角谷裕司氏がチーム監督を続投。チーム代表には新たに杉浦一成氏が就任した。
ドライバーラインアップは今季と同様、1号車をクリスチャン・ラヴィエル/ジャン-ピエール・ギャルサンがドライブ。2号車にはトヨタ車体社員の三浦昂と、契約ナビゲーターのローラン・リシトロイシターが乗り込む。
また、将来的に社員コンビでのダカール参戦を目指し、トヨタ車体は人材育成を加速させるべく、同社広報室の松永大司ナビゲーター候補の育成プログラムを本格始動させるという。
「次回はダカールラリー40周年の記念大会であり、大会主催者側もそれに相応しい大会とすることを強調しています。それは、近年にない厳しい大会となることを示唆していると我々は受け取めています」と語るのは、2018年もチームを率いる角谷チーム監督。
「加えて、次回のスタート地となるペルーで、TLCは優勝経験がありません。これまで以上に車両、チームともに強化していくことが求められますが、チームはすでに動きだしており、一人一人がやるべきことを積み重ねていけば、必ず市販車部門5連覇を達成できると確信しています」
2号車をドライブする三浦は「2018年大会においても私にドライバーを任せていただけることに感謝しています。応援してくださっているファンの皆さまの期待に応えるためにも、さらなる飛躍を見せたいと思っています」と意気込みをみせる。
「2017年大会は準優勝という結果でした。当然、この先の目標は優勝しかありません。優勝を目指すには『社員』という一切の甘えを捨て、一流のドライバーとなる以外に道はありません。日本を代表する選手として本物のラリードライバーを目指すべく、より多くの経験を積みたいと思います」
2018年のダカールラリーは、2018年1月6日にペルーの首都、リマからスタート。ボリビアを経由して、1月20日にアルゼンチン第2の首都、コルドバでフィニッシュする。