2017年04月25日 05:03 リアルサウンド
2018年3月に公開される吉永小百合が主演を務める映画『北の桜守』より、第1弾ポスターと特報映像が公開された。
本作は、同じく吉永が主演を務めた北海道が舞台の、行定勲監督作『北の零年』、阪本順治監督作『北のカナリアたち』に続く、“北の三部作”最終章。戦中・戦後の北の大地を懸命に生きた親子の30年を描く。
『おくりびと』で第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督がメガホンを取り、本作が120本目の映画出演作となる吉永が主人公の江蓮てつ、堺雅人が息子・江蓮修二郎を演じる。
このたび公開された特報映像には、てつと息子の修二郎が北の大地で懸命に生きる姿を収録。一方の第1弾ポスタービジュアルには、てつが行方の判らなくなっている夫の安否を心配し、修二郎と共に海に向かって夫の無事を強く祈る姿が捉えられている。てつは優しいだけでなく、時には息子を怒鳴って叱咤激励を飛ばすなど、常に胸を張って生きようとする“強き母”。
このシーンが撮影された冬ロケ最終日は、雪に加え強風が吹き荒れた。体感温度は-20℃を超える程の極寒で、撮影場所は流氷が押し寄せた海岸の先端ということもあり、雪で目を開けることすら困難な状況に。そんな中で吉永たちは、撮影に挑んだとのこと。
2月16日に北海道・網走市にてクランクインした冬ロケパートは、樺太を追われたてつと幼少の修二郎が、戦後の極寒の網走の地で、懸命に生き抜く姿を中心に撮影が行われた。冬ロケパートのメインは流氷を前にしたシーンの撮影。網走入りした際には流氷が一面に着岸していたが、撮影の前日に風向きが変わってしまい、急遽、毎朝6時に撮影スタッフが流氷の状況を確認し、その日のスケジュールを決めるという変則的な撮影に。
ようやく流氷が接岸したのは19日。その日の撮影は無事に終えたものの、翌朝、流氷は再び海の彼方に……。三度、着岸したのは冬ロケの最終日、重要な母と子のシーンを満を持して撮影することができた。終始、氷点下の極寒の中、撮影が続いた今回の冬ロケでは、吉永が子役を気遣う場面も見られたとのこと。自然との戦い、ハプニングに見舞われながらも、予定通り2月21日に冬ロケパートの撮影を終了させた。なお、春パートの撮影を4月30日から開始する予定だ。(リアルサウンド編集部)