WRC：ヒュンダイ、ミケルセンとの事前テストに好感触も第6戦ポルトガルでの起用は明言せず

WRC世界ラリー選手権に参戦するヒュンダイ・モータースポーツは、先週金曜日にアンドレアス・ミケルセンと事前テストを実施。チームマネージャーのアラン・ペナスは満足いく内容だったと振り返った。

　昨年までフォルクスワーゲンからWRCに参戦していたミケルセンは、5月に行われる第6戦ポルトガルに、ヒュンダイから参戦すると報じられている。

　ヒュンダイはポルトガル国内で、そのラリー・ポルトガルを見据えた事前テストを行った。

　ペナスは、ミケルセンがコースオフする場面があったものの、テストは終日トラブルフリーで行われ、その内容にも満足している語った。

「テストは、かなり順調だった」とペナス。

「アンドレアス（・ミケルセン）から得たフィードバックの内容もよかった。彼自身もヒュンダイi20クーペWRCをドライブして満足していたし、いくつか驚きを覚えた部分もあったようだ。互いに満足できる内容だったよ」

　ミケルセンをテストに招集する前、ヒュンダイはチームのレギュラードライバーであるティエリー・ヌービルとダニ・ソルドとも1日ずつテストを行った。

「（事前テストを行った）ポルトガルでは計3日間のテストを行った。（レギュラードライバーのひとりである）ヘイデン（・パッドン）はニュージーランドにいたし、（テストドライバーの）ケビン（・アブリング）を招集したくはなかった。だから、アンドレアスを呼んだんだ」

「トータルでアンドレアスがどれだけマイレージを稼いだかは分からない。ただ、彼は夕方5時まで走り続けていた」

　次回もミケルセンをテストに招集するか問われたペナスは「今のところは今回の1度きりだけだ。現時点で、これ以上のテストは予定していない」とだけコメントしている。

■ヒュンダイ、ミケルセンとの交渉については明言せず

　昨シーズン2勝を挙げ、ドライバーズランキング3位を獲得したミケルセンだが、フォルクスワーゲンのWRC撤退に伴い、シートを喪失。最上位クラスでの移籍先を見つけることができず、今季は下位クラスのWRC2へ参戦している。

　ペナスはミケルセンと進めているとされるラリー・ポルトガル起用に関する交渉について、「今のところ、どのチームにも所属していないアンドレアスと話をするのは普通のことだ」と述べた。

「（ミケルセンのマネージャーである）エリック・ベイビーは、いつも（WRC大会中）サービスパークにいるから、よく一緒にコーヒーブレイクを取る」

「そうやって交流を持っていると、ミケルセンについても話が及ぶ。これは至って普通のことだよ」

　なお、ミケルセンは今週開催されるWRC第5戦アルゼンティーナでレッキ走行を行う予定だ。